飲食店で働いているといかに売り上げを伸ばすかを考えるのではないでしょうか?
自分の店を持てばなおさらそうだと思います。
確かに売り上げを伸ばすのは大事ですがそれ以上に意識しなくてはいけないことがあります。
それは利益です。
売り上げではなく利益。
ここを間違えている方が多い気がします。
今回は売り上げと利益の違いについてまた、どうすれば利益を残せるようになるかを解説していきます。
極論、売り上げだけがどれだけ高くても意味がありません。
・今まで売り上げだけしか気にしていなかった
・毎月利益があまり残らない
という方は参考になるので最後までご覧下さい。
売り上げとは?
初歩的な話になりますが売り上げとは
商品が売れた金額の合計
です。
これは分かりますよね。
売り上げから
・材料費
・光熱費
・家賃
といった費用を引いて残った金額が利益です。
つまり「利益」が収入にあたります。
利益が大事な理由
もし利益が少ないと
・収入が低い
・営業を続けるのが難しい
・生活にゆとりがなくなる
といったことをほとんどの方が理解しているので、利益は大事と聞いても納得できるはずです。
その一方で売り上げだけを気にしているように感じることがあります。
今月は売り上げを5%伸ばそう
というのはよく耳にしますが
今月は利益を5%伸ばそう
とはあまり聞きません。
これは利益より売り上げを意識しているからでしょう。
売り上げだけを意識することの弊害
その日の利益は簡単には分かりませんが、「売り上げ」はすぐに確認できるので分かりやすい指標と言えます。
ただ、売り上げだけを求めてしまうと利益が残らない事があります。
極端な例を挙げれば、
·原価 1000円
·販売価格 1000円
このような商品を売ったとしても
お客さんが何人きたところで(売り上げがいくら高くても)利益は残りません。
利益が残らないだけでなく光熱費等を考えるとマイナスです。
流石にこんなことしないでしょ?
と思っているかもしれませんが、これに近いことをしている可能性はあります。
それは「割引」です。
安易な割引はしてはいけない
お客さんを増やすためにまず思いつくのは割引でしょう。
割引をすることによりお得に食事ができるのでお客さんは増え、結果的に売り上げが高くなることもあります。
これは飲食店だとよくしていることで中には毎回レジの度に割引券を渡しているお店もあります。
しかし気をつけてほしいのは割り引いた金額だけ利益は減っているということです。
具体例を挙げると
このような商品を10個売ったとすると
売り上げ 10000円
粗利5000円
このようになりますが
先程の商品を20%割引したことで13個売れたとすると
売り上げ 10400円
粗利 3900円
と売り上げは高くなっていても粗利は通常で販売した時より少なくなっています。
ここで気をつけてもらいたいのは
3個多く売っている分仕込みや調理に時間を使っている
ということです。
要は負担は増えて利益は減っている。
ということです。
これでは何のために働いているかわかりませんよね。
何の考えもなく割引して集客するのは基本的にやめておいた方がいいでしょう。
売り上げをのばすことは利益を増加させる
今までの説明を聞くと、売り上げを伸ばしても意味がないように感じるかもしれませんがそうではありません。
それどころか売り上げをのばすと利益率は良くなりやすいです。
それは
・売り上げに関わらず家賃は固定されている
·店内の明かりや空調といった電気代はお客さんの人数にあまり関係がない
·アルバイトの時給は忙しさに関係なく固定されている
これらが理由です。
売り上げを伸ばしても意味がない、というわけではないので誤解しないで下さい。
売り上げをのばすと基本的に利益は増えるからこそ、売り上げにこだわるお店が増えたのかもしれませんね。
売り上げが増えた分収入が増えるわけではない
繰り返しになりますが、売り上げ=利益
ではありません。
仮に売り上げを1万円のばせれたとしてもそこから
・材料費
・光熱費
等を引かれるので、手元に残るお金は間違いなく1万円より少ないです。
しかし利益を1万円のばせるとそれは1万円の価値があります。
この違いを認識していない方が多いように思います。
売り上げだけでなく利益も意識してくださいね。
また固定費の見直しも利益を高めるには有効です。
電気代は負担があまりかからず削減できる固定費なので利益を増やしたい方は、こちらの記事もご覧下さい。
まとめ
売り上げだけを意識している方は多いように感じます。
しかしそれでは利益(収入)が少ないケースがあったりします。
売り上げが下がっても利益が増えているのであれば収入の面では問題はありません。
それを実現するためには
日頃から利益を意識する
固定費や無駄なコストを減らす
これらが大切です。
まずは現状で利益を最大化することを考えておく。
そうすることで、売り上げがのばせた時にゆとりのある経営ができるでしょう。
ではでは。