飲食店にとってゴキブリやネズミといった害虫は深刻な問題です。
害虫のなかでも特に厄介なのはネズミですが
- 食材の汚染
- 風評被害
- 設備の破損
を引き起こし、営業停止につながるリスクもあるのですぐに対策することが重要です。

僕は飲食業界で20年以上の経験がありますが、過去に働いていた店舗では害虫対策で悩んでいました
最善の方法は「プロ業者に任せる」ですが、コスト面から抵抗のある方もいるでしょう。
そこで今回は
- ネズミがもたらす悪影響
- プロ業者に頼んだほうがいい理由
- 自分でできる対策
について解説します。
ネズミは繁殖のスピードがすさまじいので、早めに対策するのが被害を最小にとどめる秘訣です。
今ネズミの事で頭を悩ませているのであれば参考になるので最後までご覧ください。
- ネズミがもたらすリスク
- ネズミの対策
- プロのネズミ駆除業者に任せたほうがいい理由
飲食店でネズミが発生する原因
まずは飲食店でネズミが発生する原因は、下記のような理由からです。
- 暖かく湿度が高い
- 食材(エサ)が豊富にある
- トイレの配管や床下の排水のすきまから侵入しやすい
また店舗が休みのときは「人がいないのにエサがある」という最適な環境になっているのも、大きい理由ですね。
飲食店にネズミがいるリスク

ネズミのリスクについては冒頭で軽く触れましたが、改めて詳しく解説していきます。
食材の汚染
ネズミはサルモネラ菌などの病原菌を保有していますが、食材をかじったり、糞尿が付着してしまうと食中毒になる可能性があります。
食中毒を引き起こしてしまうとお店へのダメージは計り知れません。

なによりお客さんに申し訳ないですよね
食中毒にならないように
- 密閉容器で管理する
- かじられた食材は破棄する
- そもそもネズミを侵入させない
このような対策は必要でしょう。
風評被害
日常的にネズミが発生していると独特のにおいや音などから、お客さんに存在を知られてしまう可能性が高まります。
最悪の場合ネズミの写真などをSNSで拡散されてしまうと、お店へのダメージは相当なものになるでしょう。
できるだけ発生させないのはもちろん、もし見かけたときは早めの駆除を心がけるといいですね。
設備の破損

ネズミは壁や配線、ダクト、什器などをかじる習性があり設備の破損につながります。
- 電気配線がショートすると、漏電のリスク
- 水道管をかじられると水漏れや営業停止
- ダクトや換気扇に侵入すれば修理費が高額に
修繕が必要になれば費用だけでなく営業の機会損失も発生し、最悪の場合は営業を一時停止せざるを得ないケースまであります。
「少しの被害だから」と放置してしまうと、後々大きな損害につながるので早めの対策が重要ですね。
特に配線をかじられると火災につながる可能性があり、現に毎年のようにネズミが原因で起きています。

因みにネズミが原因の火災では保険が適用されないことが多いです。
設備が破損し修繕すれば時間とお金を失うので、「たかがネズミ…」と甘く考えないようにしましょう。
上記の他にも
- 営業停止の危険性(保健所の指導・営業許可の取り消し)
- 繁殖力の高さ(1匹みかけたら数十匹いると考える)
- 精神的ストレス(夜間の物音、異臭による従業員の負担)
といったリスクまであるので、ネズミを発生させない、見かけたら早めに対処しましょう。
飲食店のネズミ対策
ネズミの脅威について理解できたところで、自分でもできる対策を確認していきましょう。
侵入口をふさぐ
まずは目に見える侵入口を金網やネズミ用の粘土でふさぐといいです。
ただネズミは1~2.5㎝の隙間があれば侵入できるといわれているので、完全にふさぐのは難しいでしょう。

住みついてなければ大きい侵入口をふさぐだけでも効果はあります
侵入口をふさぐぐらいなら自分でも対応できるので
- まずは侵入口をふさいでみる
- 効果がなければ次の方法を検討する
このような流れがいいでしょう。
ネズミを寄せ付けない環境づくり
ネズミが店舗に侵入してくる最大の理由は、食材(エサ)が豊富にあるからです。
特に飲食店は食べ物のにおいが強く、わずかな食べ残しやゴミでもネズミを引き寄せる原因になります。
とはいえ飲食店で食材を完全になくすことは不可能なので 、「ネズミにエサを与えない環境づくり」が重要 。
例えば
- 閉店前の掃除に力を入れる
- 棚の扉はしめておく
- ふたつきの容器で密封して管理する
こうした小さな積み重ねがネズミの侵入を防ぐカギになるでしょう。
粘着シート
粘着シートは置き方を工夫すれば一定の効果を望めます。
具体的には
- 集中して複数枚をならベる
- ネズミの通り道になるすみっこにならべる
この2点です。
100円ショップに売っている商品でも問題ないので、できるだけ広い範囲を粘着シートで埋めるようにしましょう。
それでも飲食店でネズミがいなくならない理由

僕の体験ベースで効果のあるネズミ対策を紹介しましたが、実際は完全に駆除するのは難しいでしょう。

それはネズミが警戒心が強く頭がいいからです。
費用こそかかりますが、やはり一番のネズミ対策はプロの業者に任せることです。
ネズミ駆除のプロ業者の必要性
自力でもできるネズミ対策ですが、それでもプロ業者に任せたほうがいい理由は
- 再発防止になる
- ネズミの悩みを共有できる
- 自分の時間を使わない(本業に集中できる)
です。順番に解説していきます。
再発防止になる

ネズミは非常に適応力が高く、繁殖力も強いため一度発生すると再発しやすい生物なので、完全に駆除するのは非常に難しいです。
しかしプロの業者ならネズミの生態を熟知しているので、駆除の成功率は高いです。

業者によっては再発すると無料で対応してくれます
駆除してもいなくならない…
とならないためにはプロの業者を利用するのがいいでしょう。
ネズミの悩みを共有できる
ネズミが発生したことは店にとってはマイナスなので、対処法などを相談したくても存在を知られるのが怖くてできない…、といったこともあるでしょう。
そしてあなた一人で悩みを抱え込んでしまい、ネットで情報収集するしかなくなります。
自分の時間を使わない(本業に集中できる)
ネズミ対策を自分ですれば費用はかかりませんが
- いろいろと情報を集める時間
- ネズミ対策のために必要なものを買いに行く時間
- 実際に侵入口をふさぐ時間
というように、かなりの時間を使います。
プロ業者に任せると費用がかかるとはいえ、上記の時間を削減でき、本業に集中できるとすれば割に合うといえますね。

当然あなたがするよりプロがするほうが効果も高いでしょう
正直オススメできない飲食店でのネズミ対策3選(体験談あり)
上記の対策は実際に僕が取り組んで効果があったものです。
その反面あまり効果がなかった対策もあったので、合わせて紹介しておきます。
忌避剤
以前働いていた店舗で忌避剤を使いましたが、ほとんど効果がありませんでした。
ネズミはハッカ系のにおいが苦手でそのような成分が入った忌避剤を選びましたが、最初の1〜2日は効果があったように見えても、すぐにネズミが戻ってきてしまいました。
超音波
ネットでよく見かける超音波タイプのグッズも一部店舗で試したところ、思っているような効果は感じられず…。
ネズミは頭がよく、すぐに慣れてしまい一時的にいなくなってもすぐに戻ってくるので、根本的な対策をするのが重要ですね。
殺鼠剤
殺鼠剤は100円ショップ販売している安価な商品でもネズミをやっつけることはできるので、対策の効果は得られます。
にもかかわらず「オススメできない対策」に選んだ理由は、天井裏などで亡くなり死骸を片付けれないことがあるからです。
死骸を長期間放置しておくと
- 異臭がする
- 病原菌が発生する
といった二次被害につながる可能性も。
もし殺鼠剤を使うのであれば、死骸を回収しやすくするために粘着シートとあわせて使うといいでしょう。
飲食店でネズミの被害を抑えたいならプロ業者に頼ろう
今回は飲食店のネズミ対策とプロ業者に任せたほうがいい理由について解説しました。
ネズミが発生すると
- 風評被害や衛生面の問題
- 火災
- 設備の修繕
などのリスクにさらされるので、早めに対処するのがいいでしょう。
特に飲食店の場合はお客さんとの信頼にも関わる問題ですので、少しでも気になる兆候があれば早めにプロに相談することをオススメします。
中でも「ネズミ110番」は
- 全国対応
- 最短即日対応
- 現地調査無料
といった点で、初めてでも安心して相談できるサービスです。
ネズミ対策はプロに任せて、あなたは得意の本業に集中するといいですね。
ではでは。