僕は小さい飲食店であれば人を雇用せずに、夫婦だけで営業することをオススメしています。
色々なメリットがある夫婦経営ですが、今までの生活が一変するほどの出来事があります。
それは妊娠、出産です。
個人的には夫婦経営においてこれが最大の試練と考えているので、何か対策を立てておかないとかなり苦労するのは間違いありません。
僕の2人目の娘は自営業を始めてから産まれましたがかなり大変でした。
そこで今回は
- 妊娠が分かってからの営業
- 出産までの苦労
を書いていきます。
休みが取りにくい夫婦の自営業で、妊娠と出産をどのように乗り越えてきたのか知りたい方は最後までご覧下さい。
妊娠が分かった時のお店の状況
まずは出産を迎えるまでの僕のお店の状況をまとめてみました。
- お店は3年目
- 従業員は妻とアルバイト1人
- 2歳の娘がいる
このときに妻の妊娠が分かりました。
妊娠してから大変だったこと
「大変」とひと言で表すのではなく、具体的にどのようなところが大変なのか見ていきましょう。
いつも通り働けない
当然のことながら妊娠すると体調の変化やつわり等から今までと同じようには働けないので、フォローする必要があります。
もし夫婦二人だけで営業しているなら、思ったより働けないことで売り上げが下がる可能性もあります。
売り上げが下がっても生活するためにはコストの見直しをしておかなければいけません。
- 簡単に
- 手間が少なく
コストを抑える方法として電力会社の変更があります。
電力会社を変更するだけで電気代が下がる可能性があり、結果的に利益が増えることにも繋がります。
僕は開業してから3回電力会社を変更しましたが、すべて安くなりました
- 1度も電力会社を変更したことがない
- コストを抑えたい
といった方はシミュレーションだけでもしてみるといいでしょう。
電力会社を変更には注意点もあるので気になる方は下記記事を参考にしてください。
育児が増える
すでにお子さんがいる場合はさらに大変です。
育児のメインは奥さんだったと思いますが、出産を機に奥さんが入院をするとすべてあなたが育児をしなければいけません。
僕の妻が妊娠したときは長女が保育所に通っているときだったので
- 着替えの用意
- ご飯の準備
- 送迎
などがかなりの負担でした。
奥さんという貴重な戦力が休んでいて仕事がハードになった上に、育児の負担まで増える。
小さいお子さんがいるのであればより大変になるので、親など頼れるところを考えておくといいでしょう。
育休はとりにくい
通常の会社だと育休として出産後1年ほどは休んでいると思います。
しかし自営業は育休はありませんし、夫婦2人でしているのなら休みたくても休めないということも起きます。
実際妻は出産1か月前まで働いてもらってました
ただ無理せずできるだけゆっくり休めるほうがいいので、人を雇って奥さんの負担を減らしてあげるといいですね。
経済的な負担も増える
妊娠や出産には
- 定期的な検査
- 入院
- 新生児のための準備物
などで経済的な負担も増えます。
妊娠にともなう費用を考え経済的計画を見直し、必要に応じて資金調達やコスト削減の方法を検討することが重要ですね。
今後の営業をどうするか決める
妊娠が分かったときにまずしたことは、今後の営業をどうするか考えることでした。
具体的には
- 奥さんが働く期間
- 営業時間の変更
などですね。
それでは僕がどのような行動してきたか見ていきましょう。
出産前の営業
僕の場合ではアルバイトを1人雇っていましたが
- 週6勤務
- 昼と夜両方入れる
とかなり働いてくれた子だったので、妻は出産予定日の1ヶ月前まで働いてもらいました。
予定日の1ヶ月前働いていたの!?
このように驚かれた方もいるかもしれません。
僕も出来ることならもう少し休ませてあげたかったのですが、人手不足もありできませんでした。
繰り返しになりますが、人を雇っていれば奥さんに無理のないように休んでもらえるので検討してみましょう。
入院中の営業
妻が入院している間は
- 営業はお昼まで
- 営業が終わると長女のお世話
という流れでをしてました。
もし近くに親族がいれば、ここの負担は少なくなるので頼っていきましょう。
長女も妻と離れたことがなかったので入院中はかなり寂しそうでしたが、祖父母がいれば子供も寂しさが和らぎますよね。
子供のケアも大切にしましょう。
出産後の営業
出産した後もすぐには復帰できず、1年ほど休んでもらってました。
その期間は
- お昼はアルバイトと
- 夜は僕1人だけ(ワンオペ)
で営業してました。
そもそも夜の営業は妻が入院してから休んでおり、新しく夜のアルバイトが入れば再開する予定でした。
しかし求人が一向に集まらず、お客さんも夜の営業再開を望んでいる声が多かったので、ワンオペで営業するようにしました。
ワンオペでは限界があり満席になる前に入店をお断りすることもありますが、子どもと妻は一緒に過ごしてもらいたい。
その想いから1人でするようになりました。
ワンオペについては下記記事を参考にしてください。
出産すると子どもがいない時に比べ奥さんの負担もかなり大きくなるので、復帰した後も今までと同じような働き方を求めない方がいいでしょう。
どのように対策すればいい?
妊娠をすると今まで通りの営業が難しいのは理解できたと思いますので、次は対策法方法について解説します。
アルバイトと働く
もし今までと同じように働きたいなら、アルバイトを雇うのが最善の策になるでしょう。
ただ
- 昼、夜通しで働いてくれる方が少ない
- 誰かが辞めても穴が空かないようにするために数人は雇う必要がある
- 飲食店は求人が少ない
ことを考えるとアルバイトを雇うのもハードルが高い場合もあります。
また一通り出来るようになるまで教えなくてはいけないので、指導の負担も考えなければいけません。
もちろんアルバイトを雇う以上は給料が発生しますが
- 時給1000円
- 昼夜3時間ずつ
- 1ヶ月の営業日数を24日間
このような条件で働いてもらった場合144000円となります。
なかなか大きい金額ですよね
人を雇うのは簡単ではないことは知っておきましょう。
奥さんが復帰するまで店を休む
料理や接客に妥協するのは嫌だけど人を雇いたくない、といった方は思い切って営業しないのも手段のひとつです。
しかし
- 復帰まで数か月はかかる
- その間収入がなくなる
ことを考えると、難しいかもしれませんね。
営業時間を短縮する
現実的な案としては、営業時間を短縮するです。
営業時間の短縮は
- 収入が途絶えるわけではないので、精神的に楽
- 営業しているので食材がロスになるわけではない
といったメリットがあります。
僕も営業時間を短縮しました
どれぐらい短縮するかは
- 業種
- 生活スタイル
によって変わるので、あなたにとって最善の方法を考えましょう。
テイクアウトや通販を始める
店舗での営業をひとりでこなすのは難しいですが、テイクアウトや通販だと店内での飲食がないので売り上げを落とさず営業できる可能性があります。
特に通販を始めておくと奥さんが復帰された場合
- 店内の売り上げ
- 通販の売り上げ
ふたつの売り上げができるので収入の増加につながります。
店舗だけの売り上げに不安を感じるなら、通販を始めておくといいでしょう。
夫婦経営で出産を迎えるには対策が必要
夫婦だけで経営をしているのであれば貴重な戦力が失われることになる、妊娠や出産はかなり大変な期間です。
この戦力を埋めるために手っ取り早いのはアルバイトを雇うことでしょう。
しかし先ほどもお伝えしたように、アルバイトを雇うにもデメリットがあるのは意識しておく必要があります。
僕の知り合いはアルバイトを雇うのに抵抗があったため、出産して2ヶ月で保育所に預けて仕事に復帰していました。
人それぞれの考えがあると思いますが、生活をしていくにもそれなりにお金が必要になるので、場合によっては休む間もなく働くことも考えておきましょう。
子どもが出来ると今までの働き方を見直す必要があります。
その時になってからではなく
- 代わりに働いてくれる人がいるか?
- 親族の助けは借りれるか?
等を事前に考えておくといいですね。
そうすることでこの試練を臆することなく乗り越えれるでしょう。
ではでは。