飲食店を経営すればどれぐらいの年収があるんだろう?
このような疑問を持つ方は多いと思います。
特に飲食店での開業を考えているのであればなおさら気になりますよね。
そこで今回は飲食店経営の年収について解説したいと思います。
飲食店経営をしてみたいけど、今の年収より下がるのはちょっと…
このような方は、どれぐらいの年収が見込めるかを知ることにより開業への不安を減らせれます。
それが開業へのきっかけになるかもしれませんね。
また、自営業で手元にお金を残りやすくするためのポイントも紹介しますので最後までご覧ください。
・飲食店での開業を考えている
・飲食店を開業したけど年収が低いことで悩んでいる
飲食店を経営したときの年収

飲食店を経営したときの年収は平均で550万〜620万となっているようです。
民間企業の正社員の平均年収がおよそ500万ということを考えると飲食店経営者の方が年収は高くなりそうです。

それなら飲食店を開業しようかな?
このように考えるのは少し待って下さい。
確かに平均年収は飲食店経営者の方がデータ上、高くなっていますが大事な視点が抜けています。
それは補償と労働時間です。
自営業は補償が薄い

会社員の方が平均年収が少ないとしても
・健康保険
・失業保険
・有給休暇
といった制度があり、病気などで長期休むことになったとしても収入がすぐに途絶えると言うことは少ないです。
しかし自営業には基本的にこれらがありません。
自営業は補償が薄いと言われる所以はこのあたりが原因でしょう。
因みに僕は1週間連続で休んだことがあり、その間は当然無収入でした。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
もしくは
自営業なのに1週間休んでしまった。実際に体験したことと対策を教えます。
飲食店経営者は労働時間が長い
個人のお店のように、自らが店舗で働く飲食店経営者は労働時間も会社員に比べ増えることがあります。
それは
・少人数でしているので遅出、早上がりはほぼない
・休みは週に1回のことが多い
・休みの日でも事務作業等をしなければいけない時もある
これらが理由です。
労働時間が増えているのであれば、年収が高くなるのはある意味当然とも言えますね。
飲食店を経営した場合年収はバラつきがある
これまで色々と書いてきましたが、飲食店経営の年収に不満があるわけではないです。
僕が言いたいのは数字だけで判断しないでほしいということです。
飲食店の経営は収入が安定しません。
それはあなたも理解していると思います。
実際、僕の年収も100万単位で違うことがあります。
しかしこれが必ずしも悪いわけではありません。
飲食店経営は工夫次第で年収を上げることも可能だからです。
飲食店経営で年収を増やすポイント

年収を上げるためには
・売り上げを上げる
・コストを減らす
主にこのどちらかが必要です。
売り上げを上げるのは簡単ではありませんが
コストは意識することで減らす
ことはできます。
つまり年収を増やすポイントはコストの見直しです。
それでは飲食店でかかる主なコストを見ていきましょう。
FLコスト
FLコストとは材料費(Food)と人件費(Labor)を足したものです。
売り上げに対して60%以下が1つの目安になり、それを超えているとコストをかけすぎている可能性があります。
例えば
材料費35万
人件費25万
このような水準だと適正な範囲といえます。
FLコストは飲食店では大きくなりやすいコストですがその分調整もしやすいコストです。
ただ
・材料費
・人件費
どちらも削りすぎるとお客さんが満足しにくいお店になってしまいます。
コストをかけすぎずお客さんが満足してくれる
そんなバランスを目指しましょう。
家賃
家賃は他のコストと違い毎月固定の料金がかかるので簡単には抑えることができませんが、大家さんと交渉することで下げることができます。

交渉して本当に下がるの?
と思うかもしれませんが
・数年間にわたり滞納せずに支払いをしている
のであれば値下げ交渉に応じてくれる可能性があります。
それはあなたが大家さんにとって信頼のできる優良な人だからです。
家賃の値下げを拒否したことによりあなたが退去してしまうと
・また借りてくれる人を見つけなければいけない
・次に借りた人が良い人(長期間滞納せず支払いがある)とは限らない
・手間や広告費用がかかる
このように色々なリスクがあります。
そうなるぐらいなら少しの値下げは受け入れよう
と考える大家さんは多いので1度交渉してみましょう。
税金の知識をつける
事業をしていく上で「税金」は避けて通ることができないほど重要なものです。
特に節税に関しては知識をつけておく必要があります。
節税をすると
・所得税
・住民税
・事業税(特定の条件を満たした事業者のみ)
これら3種類の税金が抑えられます。
正しい節税をすれば
納税額だけを減らし、手元に残るお金は変わらない
このようなことも可能です。
また効果的に節税をし、収入が減ると税金ではありませんが
・国民健康保険料
・保育料(3歳未満)
これらも下がります。
この5つの項目がそれぞれ下がるなら、効果が高いのは簡単に想像できますね。
稼げば稼ぐほど税金は高くなる

僕は開業してしばらくは休むのに抵抗があり、1年間で10回ほどしか休みを取っていなかったので今より売り上げは高かったです。
そして節税の知識もなかったので多くの税金を払っていました。
さらにこのときは娘が保育所に通っている時だったので、保育料もかなり高くなりました。
休まず働いて収入を増やしても、結局高い税金を納めるようになります。
それなら
・人並みに休んで、そこそこの収入で抑える
ほうが僕はいいと思っています。
また、税金の知識は経営する上でかなり重要なので最低限の知識は身につけておきましょう。
もしくは税理士さんを頼るのもいいと思います。
こちらの記事も参考にして下さい。
稼いだ額以上に税金を払うことはないが、収入が上がるにつれ払う税金は増えるので収入のコスパは悪くなる
飲食店経営の収入は不安定だが生活できるほどの収入は十分狙える

僕の感覚では、個人で飲食店を経営している方の年収は統計より少ないと思います。
とはいえ、家族がいても十分に生活していける位の収入は見込めます。
飲食店経営で年収を上げるにはコストに敏感になる必要があります。
支払おうとしているコストはムダなものではないか?
この意識は常にしておき、当然ムダだと感じるのであれば改善しましょう。
僕も初めは何もわからず、その結果多くのムダなお金を払ってきました。
ただそのおかげで勉強するきっかけができ、それなりに知識をつけれたのでムダな支払いを減らすことができました。
まずはコストを最適化することを考え年収をアップさせましょう
ではでは。
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