個人での開業はリスクが高そうだけどフランチャイズとしてなら大丈夫なのでは?
この記事をご覧のあなたはこんなことを考えているのかもしれません。
確かに周辺にあるフランチャイズのお店を見てみると、数年もしくは数十年以上営業されているお店も多いので廃業しにくいように思います。
僕は
フランチャイズのお店でも働いた事があり、5年間ほど店長を経験しています。
そのお店では年間で1000万ほどの利益がでていたのでフランチャイズでも稼ぐことはできるといえるでしょう。
しかし
フランチャイズであれば簡単に稼げる
ということではありません。
加盟するお店によっては利益が残りにくく、経営を続けるのが大変なケースもあります。
そこで今回は元店長の経験を活かしフランチャイズのメリット、デメリットさらに儲かるお店を選ぶときのポイントを解説します。
フランチャイズはどのお店に加盟するかで稼ぎやすさは変わってきます。
フランチャイズで失敗したくない方は最後までご覧ください。
フランチャイズとは?
そもそもフランチャイズとは、ロイヤリティ(手数料のようなもの)を支払うことで看板や仕入れルート等を使わせてもらうことを言います。
要はお金を支払って知名度のあるお店の名前や商品を使わせてもらう、ということだね。
加盟店(商品を使わせてもらう側)をフランチャイジー
本部(商品を提供する側)フランチャイザーと呼びます。
フランチャイジーはもちろん沢山のメリットがありますが、フランチャイザーにも
・スピーディに店舗展開ができる
・店舗が増えることで様々なコストが下がる
といったメリットがあります。
フランチャイズはお互いに有益な関係性といえるでしょう。
フランチャイズは儲かる?
いくらを「儲かる」と定義するかにもよりますが、フランチャイズは1店舗でも会社員より高い給料は十分狙えます。
もし複数の店舗を持てば、数千万の年収を得るのは十分可能でしょう。
フランチャイズオーナーの年収
フランチャイズオーナーの年収は平均で500万といわれています。
日本の平均年収は約440万となっているので、フランチャイズの方が年収は高くなりそうです。
しかしフランチャイズは業種によって年収がかなり変わるので平均は目安として考えておくといいでしょう。
因みに、飲食店を自営業した場合の年収はこちらの記事をご覧ください。
飲食店を経営すると年収はどのぐらい?年収を増やすポイントも合わせて解説
フランチャイズのメリット
それでは具体的にフランチャイズのメリットを解説していきます。
本部のネームバリューを活用できる
フランチャイズはすでにネームバリューのあるお店の看板を借りるので集客はしやすいです。
飲食店の場合軌道に乗るまで1年はかかると言われていますが、フランチャイズに関してはオープン後すぐに忙しい事も珍しくありません。
実際僕は、フランチャイズ店のオープンも経験してますが
数ヶ月は休憩も満足に取れないほど忙しい日々
が続きました。
店舗の場所選びも本部の方が手伝ってくれることもあり、立地もいいことが多いです。
ネームバリューがあって立地もいい
のであればオープン後からすぐに忙しいのも納得ですね。
知識・経験が少なくても経営できる
開業するということは自身で経営をしていかなければなりませんが、経営を経験したことがない方も多いと思います。
特に未経験の業種であれば不安になることもあるでしょう。
それでも
長い年月をかけて様々なノウハウが蓄積されている本部のサポートを受けれる
ので比較的成果が出やすいです。
本部は数百店規模のお店に携わっているので様々なデータが蓄積されています。
僕が店長時代に経営面の相談したときも、的を得たアドバイスがもらえました。
しかし、いくら本部がサポートをしてくれると言ってもすべてを本部任せにするのはいけません。
自分でも知識をつけてそれでもわからない部分をサポートしてもらう
といったスタンスの方が成功しやすいでしょう。
失敗しにくい
繰り返しになりますがフランチャイズは
・集客がしやすく
・本部の経営ノウハウを享受できる
といったメリットがあります。
このメリットを最大限に活かすと廃業しにくい、つまり失敗しにくいと言えるでしょう。
実際、中小企業庁が出している資料によると5年以内の廃業率は
- 個人のお店で60%
- フランチャイズは30%
と約2倍の開きがあります。
30%と聞くと廃業率が高いように思いますが、
条件がいいフランチャイズを選べればもっと低い数字になる
でしょう。
フランチャイズ店を選ぶポイントは後ほど解説しています。
広告費が少なくてすむ
通常お店は売り上げを伸ばすために広告費を使って集客します。
フランチャイズでは本部が
・チラシ
・テレビCM
・イベントののぼり
等を作成してくれるので広告費はそれほどかかりません。
一般的に飲食店の広告費は売り上げに対し5%ぐらいまでが目安となっています。
本部が宣伝に力を入れてくれると自店の広告費をゼロにすることも可能でしょう。
広告費がかからず集客できれば、当然その分利益率は挙がります。
フランチャイズのデメリット
メリットを理解できたところで、次はデメリットも紹介します。
どちらも理解して総合的に考えましょう。
ロイヤリティがある
フランチャイズの最大のデメリットといえるのがロイヤリティがかかることでしょう。
ロイヤリティの支払いは定額方式と定率方式があり、さらに定率方式には売上歩合方式と粗利分配方式があります。
毎月固定の金額を支払う定額方式と
売上に対し一定の割合を支払う定率方式があります。
金額は加盟するお店によって変わってきますが、3%〜10%ぐらいが多い印象です。
他の店舗の影響を受ける
フランチャイズのメリットである「ネームバリュー」ですがこれがデメリットに繋がることもあります。
実際に運営している会社が違っていてもお客さんからすると同じ会社という認識です。
これは
他の店舗で不祥事があれば自店も影響を受ける可能性がある
ということです。
もちろん良いことが広まればお店にとってプラスなので一長一短ともいえますね。
自由度が少ない
フランチャイズは本部の商品や仕入れルートを使わせてもらえます。
逆に言えば本部の商品を使う必要があるともいえます。
フランチャイズによっては現地での仕入れを制限していたりするので、自由度は少ないでしょう。
他にも
・営業時間
・価格
・商品
これらまで本部が決めていることもあり、自分の考えは反映されにくいと言えますね。
顧客の取り合いになることがある
フランチャイズは同じ地域に複数のお店ができることもあるため
場合によってはお客さんの取り合いになる
ことがあります。
特に自店の近くに本部が同じお店の新店舗ができると、お客さんはそちらに流れてしまうので影響は大きいです。
しかし、店舗数の少ないフランチャイズだとそこまで気にする必要もありませんね。
因みに競合ができた時の対処法も記事にしているので気になる方はご覧ください。
『ピンチ』近くに競合ができた時売り上げ維持のために実際に行った対処法4選
フランチャイズが向くのはどんな人?
これまでフランチャイズのメリット、デメリットを解説してきました。
それを踏まえてフランチャイズが向いている人というのは
・その業種についての知識が少ない
・経営に不安がある
・だけど独立してお店を持ちたい
このような方でしょう。
反対に
自分の思ったとおりに経営したい
と考えているならフランチャイズではなく個人で起業するといいですね。
ここの選択を間違ってしまうと後悔につながるので慎重に判断しましょう。
儲かるフランチャイズを選ぶポイント
多数あるフランチャイズ店からどのような基準で選べばいいのでしょうか?
稼ぎやすいフランチャイズに加盟できるように次のポイントを抑えておきましょう。
ロイヤリティが少ない
当然の事ながら本部に支払うロイヤリティは少ない方が経営にとって有利です。
個人的な感覚だとロイヤリティは売り上げの10%までに抑えておかなければ厳しいと思ってます。
そしてロイヤリティの額がよほど高くない限り定額方式がいいでしょう。
お店を経営する以上、基本的に売り上げ伸ばすことを目指していきます。
定率方式だと売り上げに合わせてロイヤリティも増えてくるので、利益率は変わりませんが定額方式は
売り上げを伸ばすほどロイヤリティの負担は軽くなります。
ここを抑えておくと利益率を高めていけますね。
固定費が低い
フランチャイズに限りませんが、固定費が低いと廃業のリスクは小さくなります。
理想でいえば
人を雇わなくても営業できる
これぐらいの規模だと廃業の確率はかなり減らせます。
しばらく営業する中で手応えを感じたのであれば
・今ある店舗を拡大する
・店舗数を増やす
どちらかを検討して収入を増やしていくといいでしょう。
本部のサポートがしっかりしている
基本的に本部はこちらの味方であり、色々な相談にのってくれます。
ただ中にはいい加減な本部がいることもあります。
そんな本部を選んでしまうとメリットが半減するのは言うまでもありません。
売り上げの予想に根拠がなく良いことばかりを主張する
本部には要注意です。
そう考えると歴史が長い本部の方が安心できるかもしれませんね。
契約内容をよく確認する
フランチャイズにおいて契約内容でトラブルになるケースは多いです。
・契約期間
・中途解約したときの違約金の有無
特に売り上げや利益は大きく見せていることが多いので、相手が提示してくる数字はかなりいい数字と考えておくぐらいが丁度いいでしょう。
こちらにとって不利な内容は分かりにくく書いていたりするので、細かい所まで確認してください。
契約書にはすぐにサインせずに内容を理解してからサインする
儲かるフランチャイズの具体例
選び方が分かったところで1つだけ業種をお伝えすると、結婚相談所はいいと考えます。
理由は
- 1人でも営業でき
- 比較的少ない開業資金
- 利益率も高い
からですね。
興味のある方はチェックしてみるといいでしょう。
避けるべきフランチャイズ
個人的に選ばない方がいいと思っている業種はコンビニです。
コンビニオーナーの平均年収は700万ほどとそれなりに高く感じると思います。
しかしこの年収は
- ほとんど休みなし
- 1日の労働時間も長い
と、ほとんどを仕事に時間を費やした結果であることが多いです。
またコンビニは
- ロイヤリティがかなり高い
- 契約期間が長い
- 利益率が低い
というようなデメリットがあります。
現に、僕が働いていた会社はコンビニも経営していましたが
月の売り上げが1500万ほどあったのに利益はほとんどない
状態でした。
特に業種にこだわりがなければ、コンビニは避けておくほうがいいでしょう。
フランチャイズで儲けるには加盟するお店が重要
今回の記事ではフランチャイズについて解説してきました。
冒頭でも書いたようにフランチャイズでも儲けることは可能ですが、そのためには加盟するお店が重要です。
選ぶポイントを再度おさらいすると
- ロイヤリティが少ない
- 固定費が低い
- 本部のサポートがしっかりしている
ことです。
フランチャイズといっても
・選ぶお店を間違える
・自分では何もしない
こうなってしまうと苦しい想いをすることになるでしょう。
フランチャイズが上手くいき、複数の店舗を運営できると
自らが働かなくても会社員の時より収入が増える
こんなことも可能です。
現に僕が働いていた会社の社長はそうでした。
もし
会社員として働くのが嫌だけど個人のお店を開業するには抵抗がある
といった方はフランチャイズに加盟することで理想の働き方を手に入れれるかもしれません。
そのためにも
まずは自分がどのようなお店をしたいか考え、それにあったフランチャイズを探してみる
といいと思います。
- もう会社員は嫌だ!
- だけど起業するのは怖い…
といった方は無料で資料請求ができるので、まずは資料を確認するだけでもいいでしょう。
その行動が後に豊かな人生を迎えるきっかけになるかもしれませんよ。
ではでは。