夫婦で飲食店を経営しており、飲食店にまつわるブログを書いているマー坊です。
飲食店の開業はリスクが高いことで知られていますが、僕は
自営業をするようになってから満足のいく働き方が出来るようになった
ので、多くの人にとって開業はオススメ出来ると考えています。
とはいえ、全員が開業したほうがいいというわけではなく、向いてない方も当然います。
そこで今回は、飲食店開業を止めておいたほうがいい方の特徴を紹介します。
ただでさえ難しいとされる飲食店開業ですが、向いてない方だとお店を続けるのは不可能に近いでしょう。
つまり
開業にかかった資金数百万を損する可能性がある
ということです。もしあなたが
開業に向いているかどうか知りたいのであれば
この記事を最後までご覧下さい。
なぜ飲食店経営は難しいのか?
そもそも飲食店が難しいと言われるのは
- 利益率が低い
- 参入障壁が低い
- 開業に多額の資金が必要
等が大きい理由として挙げられます。
順番に解説していきます。
利益率が低い
飲食店の利益の構造として
項目 | コストの割合 |
材料費 | 30% |
人件費 | 30% |
家賃 | 10% |
光熱費 | 7% |
その他 | 13% |
営業利益 | 10% |
上手くいっているお店では表のようなイメージで、利益率が10%です。
100万の売り上げがあっても手元に残るのは10万円になります。
しかし管理ができていないお店だと
- ロスが多い
- 人件費が高い
とさらにコストが高くなるので、利益率はもっと悪くなります。
大きいコストの1つである材料費を下げようとすると
安い食材を使うことになるのでお客さんが遠ざかる
原因になります。
飲食店の利益率を上げるのは難しそうですね。
参入障壁が低い
飲食店の開業するために必要な資格は
- 食品衛生責任者
- 防火管理者
の2つだけです。
どちらも1日の講習で習得できるので、それほど難しい資格ではありません。
資格についてはこちらの記事を参考にしてください。
飲食店開業に必要な資格は2つ。取得の仕方と必要な届け出についても解説
資格を取りやすいことが、参入障壁が低いと言われる理由です。
参入障壁が低いとライバルが多くなるので、必然的に経営は厳しくなるのは間違いないでしょう。
開業に多額の資金が必要
飲食店の開業にはおよそ1000万ほどかかると言われています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
小さい飲食店の開業資金はどれぐらい?実際にかかった費用の内訳を公開
1000万もの大金を用意できる方が少ないので、借り入れをされる方がほとんどでしょう。
借り入れの元本に利息をつけて何年もかけて返済していく。
なかなか大変そうですよね。
改めて飲食店開業が難しい理由を簡単にまとめると
開業するために数百万も必要なのに、ライバルが多く稼ぎにくい
ということです。
これだと確かに難しそうですよね。
実際、飲食店は2年以内に半分のお店が廃業しているというデータもあります。
こちらの記事も参考にしてください。
飲食店開業をやめたほうがいい方の特徴

飲食店の経営が難しい理由を理解したところで、飲食店の開業をやめたほうがいい方の特徴を解説していきます。
先に結論をお伝えすると
- 料理が美味しくない
- お金の管理ができない
- 計画性がない
- 行動力がない
- 社交性がない
です。
それぞれ詳しく解説していきます。
料理が美味しくない
これはイメージしやすいですよね。
飲食店として開業するには料理が美味しくないといけません。
ただ勘違いしないでほしいのは、美味しいと決めるのはあなたではなくお客さんです。
全ての人が美味しいと感じる料理を作るのは難しいですが、少なくても半数の方は美味しいと思わないと難しいでしょう。

でも美味しいのに続かないお店も多いよね?
その通りです。
飲食店を継続させるには
- 立地
- サービス
- 価格
- 居心地の良さ
等、色々な要素が必要なので美味しければいいというわけではありません。
それでも僕は20年以上飲食店に携わってきて実感するのは、料理の美味しさが1番重要です。
反対に
多くの人が食べて美味しいと思う料理を作れるのであれば飲食店に向いている
といえますね。
お金の管理ができない
あなたは会社員の時に貯金は得意でしたか?
貯金ができなかったという方は、自営業に向いていない可能性があります。
自営業はお金の管理が本当に大事です。
- 仕入れ
- 税金
といった支出が定期的に発生するのに加え
- 厨房器具が壊れる
- 空調が壊れる
といった突発的な修繕費もでてきます。
この場合、お金をしっかりと管理しておかないと支払いができませんよね。
自営業はご存知のように売り上げが安定しません。
しかしそのような状況でも支払いが出来るように、日頃から蓄えておく必要があります。る
貯金が苦手、お金の管理ができない
といった方は開業しない方がいいでしょう。
計画性がない

行き当たりばったりに行動している方も、開業を止めておいた方がいいです。
特に突発的に開業するのは失敗の典型例です。
開業をするのであれば
- どのようなお店にしたいか
- どのようなお客さんが見込めるか
- そのためにどのような設備が必要か
等を熟考する必要があります。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
また「お金の管理」にも通じますが
- 税金の支払い
- 大規模な修繕
のためには、計画的にお金を蓄えておかなければいけません。
計画を立てるのが苦手な方は、「今」のことしか意識しておらず、先のことを考えていないと思います。
計画性を鍛えるには少しずつでもいいので
この後どうなるか?を考えるクセをつけてください。
その考えが間違っていても構いません。
先を考えることを繰り返すことで、計画的な行動が出来るようになるでしょう。
行動力がない
「飲食店」に限らずですが、自営業を続けるには行動力が必要です。
売り上げを伸ばすためにいい方法を思いついたとしても、実行しなければ意味がありません。
悪い箇所を見つけることができても、改善しなければ何も変わりません。
仮に
現状維持のままで何もしなければ、売り上げは下降していく
でしょう。
行動力は大事ですね。
社交性がない
飲食店の自営業をするのであれば、社交性は間違いなく必要です。
お客さんに対してもそうですが、周辺店舗や近所の方にも社交性がないといけません。

近所の方はまだ分かるけど、周辺店舗の方はライバルに当たるからいいんじゃない?
と思うかもしれませんが、間違いなく必要です。
よく
周りの飲食店を敵だと思う方がいますが、それは間違いで、同じ地域で商売をする仲間です。
時には、お客さんを取り合う形になってしまうこともあるかもしれません。
しかし周辺の店舗と日頃から友好な関係を作れていれば
- 自分のお店に食べに来てくれる
- いい情報をまわして貰える
- 困った時に助けてくれる
等、プラスの面も多いです。
僕は開業の時、周辺店舗へ挨拶にいったことがきっかけで仲良くしてもらっています。
そのおかげで助かったことも1度や2度ではありません。
社交性がなく、自分のお店のことだけしか考えないような方は開業に向いていないでしょう。
こちらの記事も参考にしてください。
新店舗開業の挨拶まわりは絶対必要。その理由と挨拶まわりのポイントについて解説
上記の項目に当てはまった場合

先ほどの特徴に当てはまっている方が取るべき行動は
- 飲食店開業を諦める
- 当てはまった特徴を改善する
のどちらかでしょう。
「2」に関しては今までの性格を変えることになるので、難しいですが無理ではありません。
開業してから少しでも生き残る可能性を高めるために、不安要素はできるだけ潰しておくようにしましょう。
飲食店開業をやめたほうがいい方の特徴を把握して対策しよう
今回は
- 飲食店が難しい理由
- 飲食店の開業を止めておいたほうがいい方の特徴
を解説しました。
再度おさらいすると、飲食店が難しい理由は
- 利益率が低い
- 参入障壁が低い
- 開業に多額の資金が必要
だからです。
飲食店開業を止めたほうがいい方の特徴は
- 料理が美味しくない
- お金の管理ができない
- 計画性がない
- 行動力がない
- 社交性がない
でした。
飲食店は本当に難しいので、安易な開業は止めておきましょう。
しかし
僕は会社員の悩みを解決してくれる働き方の1つが自営業
だと思っています。
こちらの記事も参考にしてください。
今回の特徴に当てはまらず、知識を十分蓄えたのであれば、開業を検討してください。
それがあなたにとっていい働き方になると思いますよ
ではでは。
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