夫婦で一緒に飲食店を経営していると、どうしても避けられないのが「喧嘩」。

僕たちもそうで、仕事のやり方や考え方の違いから喧嘩になってしまうことはよくあります。
夫婦喧嘩を繰り返してしまうと
- お店の雰囲気が悪くなる
- 仕事がやりにくくなる
というようにマイナスの効果があるのはもちろん、最悪家族でお店を続けることが難しくなる可能性すらでてきます。
そこで今回は
- 喧嘩になる原因
- 喧嘩をしないためのコツ
- 喧嘩をしてしまったときの対処法
について解説していきます。
喧嘩を完全に防ぐのは正直ハードルが高いですが、ちょっとしたことで回数が減ったり、喧嘩のあとのモヤモヤを和らげることは可能です!
「自営業を手伝いたい気持ちはあるけど、喧嘩になるのがしんだい…」
「喧嘩なんかしたくないのに、気づけばいつも言い合いになってしまう…。」
このように、喧嘩をせずに自営業を楽しみたい方はぜひ最後までご覧ください。
- 夫婦で仕事をしている
- 仕事中に喧嘩することが多い
- 将来は夫婦でお店を持ちたい
夫婦で喧嘩しないために意識したい3つのこと

喧嘩をしないためには、「日頃の環境づくり」がとても大切です。
どんなに仲の良い夫婦でも一緒に働いていれば、ちょっとしたことでぶつかってしまうもの。

でも普段の過ごし方を少し変えるだけで、「喧嘩の発生率」はぐっと減らすことができます
ここでは僕たちも実際に意識している「喧嘩を予防するための工夫」を具体的にご紹介します。
感謝を言葉にする
あなたはパートナーに対して「ありがとう」と伝えてますか?
夫婦でいると良くも悪くも慣れてしましい、当たり前のことを口にしなくなります。
- 物をとってくれたとき
- お茶をいれてくれたとき
ちょっとしたことでも日常的に「ありがとう」と伝えていれば、パートナーに対してのイラつきも少なくなるので、結果的に喧嘩を減らせれます。

僕は妻に対してわざと「ありがとうは?」とうっとおしく聞くこともあります(笑)
少し照れくさいかもしれませんが、「ありがとう」と伝えることで喧嘩も減り、仕事もしやすくなるので今日からでもぜひ実践してみてください。
お互いの苦労を体験して喧嘩を防ぐ
パートナーの指摘に対して
「そんなこといわれてもわからない…」
と感じることはありませんか?
そんなときはパートナーの作業を体験してみましょう。
作業を体験すれば
- こんなに大変なんだ
- ここでこう動いてくれれば助かる
- 確かにキッチンだと声が聞こえにくい
といった発見があるはずです。
役割に応じた苦労が理解できると、フォローもしやすく、喧嘩に発展することも少なくなります。

僕も妻に対して「これをしてくれたら助かるのに!」と思うことはよくあります
オペレーション的に難しいところもあるはずですが、相手を理解しようとする姿勢は大切ですね。
日ごろから定期的に2人ででかける
日々の営業で喧嘩ばかりになると
「もう顔も見たくない」
となるかもしれません。
しかし
- 会話もろくにしない
- コミュニケーションもとらない
このような状態だと溝は深まりちょっとしたミスでも喧嘩につながってしまいますが、反対に日ごろからふたりの時間も大切にしていれば、失敗が笑い話に変わることも。
日々の小さなストレスを解消しておくことが、喧嘩をなくす秘訣ですね。
▷もう限界…自営業の夫にストレス爆発!嫁が感じる本音と乗り越え方
それでも喧嘩をしてしまったときの仲直り方法
夫婦で一緒に働いていれば、喧嘩を完全に防ぐのはやっぱり難しいですよね。
でも、大丈夫です。
たとえ喧嘩をしてしまっても、少しの工夫で「早く仲直りするコツ」があります。

僕たち夫婦も何度も喧嘩を繰り返しながら、少しずつその方法を見つけてきました。
今すぐできる仲直りのヒントを紹介しますね。

仲直りの第一歩は少し距離とること
喧嘩をした直後はお互い感情が高ぶっていて冷静に話し合える状態ではなく、無理に話し合おうとすると、余計にヒートアップしてしまうことも…。
「仲直りしたい」と思うなら、少しだけ距離を取って冷却期間を作るのはとても重要。

決して「逃げる」とか「無視する」という意味ではなく、お互いが冷静になるための準備期間と考えましょう
気持ちが落ち着けば素直に謝れたり、相手の話も受け止めやすくなりますよ。
今すぐできる効果的な仲直り法は「すぐに謝る」
喧嘩を早く終わらせたいなら、すぐに謝ることが一番の近道ですが
「それができたら苦労しないよ…」
と感じる方も多いでしょう。
すぐに謝れない理由の多くは
- 自分ばかりが悪いと思いたくない
- 相手に負けたように感じてしまう
という理由からではないでしょうか?
そんな方にオススメなのが、あらかじめルールを決めておく方法です。
僕たちはお互いが譲らないからヒートアップする、といった考えから
- 月水金に喧嘩になると僕から謝る
- 火木土に喧嘩になると妻から謝る
このようなルールを作りました。
喧嘩で重要なのはいかに早く終わらせるか。

「今日は自分がゆずる番か」と決まっていれば、案外謝りやすいです
ルールとして決めておくと謝りやすく、短時間で終わるのでよければ取り入れてくださいね。
パートナーが好きなものを用意しておく
「ルールを決めておいてもやっぱり謝るのには抵抗がある…」
といった方は、パートナーの好きなものを渡すのも方法のひとつ。
好きなものを渡すのは
- スイーツ
- メッセージカード
- 花
など、ちょっとしたもので大丈夫です。
好きなものを渡すだけでお互い少し穏やかな気持ちになれ、謝るきっかけにもなります。
「謝るのは苦手…」
といった方ほど、パートナーの好きなものを把握しておき、プレゼントをきっかけに仲直りしましょう。
旅行にでかける
「今すぐに」は難しいですが、旅行にでかけるのは非常に有効な仲直りの方法です。
旅行に出かけただけで心が軽くなった経験はありませんか?
- 家族の会話が増える
- 非日常体験ができる
- 思い出が増える
このようなメリットがあり、自然と喧嘩をしていることを忘れてしまうでしょう。
旅行が難しければ「遠出」するだけでも大丈夫なので、なかなか喧嘩が収まらないときは計画してみましょう。
なぜ?夫婦で飲食店をしていると喧嘩になる理由

夫婦で飲食店を営業していると、家庭の延長で仕事をしてしまい、良くも悪くも立場が対等であることが喧嘩になる原因です。
対等だと気を遣わずに意見交換できる反面、他人には注意しない細かいところまで指摘してしまう。

パートナーに指摘をされてもついつい反論してしまうのは、立場が対等で素直に聞けないからでしょう。
ここから喧嘩が始まってしまいます。
喧嘩をなくすためには役割分担
そこでポイントになるのが役割分担。
お互いの役割を明確にし、そこついては口出ししない、と決めておけば不要な喧嘩は避けられます。

自分は自分の役割を、そしてそれ以外はパートナーがきちんとやってくれていると信じる。

仮に自分とは違ったやり方でも、結果が同じなら問題ありませんよね。
役割分担をすれば
- 喧嘩になりにくい
- 自分自身の時間も使わない
ので、お互いに楽だったりします。ただし
任せる=放置ではありません。
信頼して任せることと、全く確認しないことは別なので、ときどきでも
- 「わからなかったら教えて」
- 「うまく進んでる?」
- 「困ってない?」
と軽く声をかけたり、報告しあうくらいのコミュニケーションは必要です。
放置してしまうと、もしトラブルが起きたときに「なんで言わなかったの!」と逆に大きな喧嘩につながることも。
信頼して任せる。でも、お互いを気にかける。

このバランスがとても大切ですね。
伝え方を考えてみる
パートナーに話を聞いてもらう環境を作ることも大事ですが、あなた自身が伝え方を学ぶのも重要です。

本業が忙しくて学ぶ時間なんて作れない
といった声もありそうですが、そんな方はwebだけで正しい伝え方を学べる「伝え方ラボ」を利用してみるといいでしょう。
約30分の動画が5本に分かれているので集中力を維持しやすく、また仕込みをするときやオープン前の準備をしているときでも見れるので時間がない方でも学べます。
同じような内容を伝えても言い方次第で快く引き受けてくれたり、相手を怒らせたりしますよね。
伝え方コミュニケーション初級検定は聞きなれないかもしれませんが、性格統計学にもとにしており取得できれば履歴書に記載できる資格のひとつです。
気になる料金は
- 動画140分
- テキスト
- 診断機能
- ワークショップ
- web試験
- オープンバッジ発行
- 専用アプリ12か月間使用
をすべて込みで13200円。1か月あたりわずか1100円で伝え方のスキルが身に付き、今後夫婦で喧嘩なく営業できるとすれば学ぶ価値はありますね。
- あなたの意図と違うニュアンスで受け取られた
- よかれと思っていったことが相手を怒らせてしまった
- 繰り返し伝えても理解してくれない
このような経験がある方は検討してみるといいでしょう。
他にもある夫婦喧嘩の原因【筆者の実例】
夫婦での喧嘩は立場や仕事のやり方だけでなく、日常のちょっとした考え方の違いから生まれることも多いです。
ここでは僕たち夫婦が実際に喧嘩になった原因を紹介します。
もしかすると「うちも同じかも…」と感じる方もいるかもしれませんね。
仕事へのペースや考え方の違いが喧嘩の原因に

僕たちの場合は仕事に対する考え方の違いが、喧嘩の大きな原因でした。
僕の価値観は「少しでも仕事の時間を減らせれるように隙間時間でも惜しみなく作業する」ですが、
妻は「ゆっくりマイペースに働きたい」
このズレが
「今のうちにこれをしといて!」
「え、なんで今やらないといけないの?」
というように、喧嘩の原因になることもしばしば…。
SNSも適当に投稿
SNS投稿も
- お客さんが何を求めているのか
- どうしたら喜んでもらえるのか
といったことを考えてほしかったですが、似たような投稿をただ続けていることに対し、不満を感じたこともあります。

もちろん妻なりに頑張っている部分もたくさんあるので、全てを否定したいわけではありません。
でも僕としては「もっと前向きに一緒に頑張ってほしい」と思うことが何度もありました。
夫婦で働くなら仕事に対しての感覚をそろえておきましょう。
喧嘩からのストレス解消法

「喧嘩をしてしまい、仲直りできたけど、少しモヤモヤする…」
喧嘩をしてしまうとやはりマイナスの感情もでてきますが、このパートではあなたのメンタルを保つためにストレス解消法も紹介します。
ひとりの時間を作る
喧嘩の後はひとりの時間を作るのがオススメです。
- 読書
- カフェに行く
- 買い物に出かける
ひとりで自分の好きなことに時間を使うと、いつの間にか気にならなくなりストレスが解消されているのはよくあります。
出かけるのが難しければ、しばらく部屋やトイレで閉じこもってもいいでしょう。
なるべくひとりになれる環境を作り、感情がリセットできればまた新たな気持ちで仕事に取り組めますね。
話を聞いてもらう
「仲直りはできたけど、やっぱりあの言動は許せない!」
このようなときは、他人に話を聞いてもらうのもストレス解消には有効です。
話す相手として最適なのは同じ自営業者。
- 共感してもらえる
- モヤモヤの理由が整理される
- アドバイスをもらえやすい
といったように、あなたの心が軽くなることが多いです。
もし話せるような自営業者がいないのなら、身近な方でも大丈夫。
大切なのはストレスを溜め込まず、吐き出すこと。

話すだけで気持ちがスッと楽になることもありますよ
もし
「相談する相手が見つからない…」
といった方は、無料かつ匿名で相談できる当ブログのお問い合わせフォームをご利用ください。
当ブログでは僕はもちろん、妻も関係しているので女性の方の相談にも乗れます。
よければ下記記事も参考にしてみてください。
喧嘩なしでの夫婦経営を目指そう

今回は夫婦で飲食店をしている方に向けて
- 喧嘩の予防策
- 仲直りの方法
- 喧嘩になる原因
について解説してきました。
夫婦で飲食店を経営しているとどうしても喧嘩になりますが、今回ご紹介した予防策や仲直りの方法を実践すれば、頻度は確実に減らせます。
喧嘩をゼロにするのは難しい。
しかし喧嘩はするけど、ちゃんと笑って話せる関係になるのはそこまで難しくありません。
- 長く一緒にいられる
- お互いを一番理解してあげられる
- 二人でお店を作り上げる喜びがある
このように、夫婦でお店をやるからこその強みはたくさんあります。
もし今、喧嘩続きで悩んでいる方は、今日からひとつでもできそうなことから試してみてください。
小さな工夫の積み重ねで夫婦経営はもっとラクに、もっと楽しくなりますよ。
ではでは。