【生存率10%】飲食店開業が失敗する4つの理由を実例を元に解説

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開業

飲食店を開業したいけど失敗するのが怖い…

このように考える方は多いのではないでしょうか?

実際飲食店は1年以内に3割のお店が潰れるというほど厳しい世界ですが、全ての飲食店が失敗するということではわけではありません。

僕は個人の飲食店を2016年に開業し今まで経営をしてきたことによって、開業に失敗する方の共通点がわかってきました。

そこで今回は実例として先輩のお店が廃業に至ったケースを紹介し、失敗しないための対策も解説していきます。

つまりこの記事を読むことで

飲食店開業における失敗の原因と対策

が分かります。

・飲食店の開業を考えている

・開業しているけど経営がイマイチ上手くいってない…

といった方には参考になるでしょう。

失敗する原因が分かり対策ができれば、開業を過度に恐れなくてもいいですよね。

飲食店開業で失敗したくない方は最後までご覧ください。

飲食店開業を失敗した実例紹介

先輩が飲食店開業に至るまでの経緯

まずは先輩が開業するまでの経緯を説明します。

先輩は40歳前に、当時働いたホテルを辞めて開業しました。

開業の理由は

ホテルを辞めることになり、他に行きたい会社がなかった

からです。

会社を辞める

 他に行くところがない

自分で開業しよう!

このような流れです。

確かに年齢を重ねてくると

他の会社で働くことに抵抗を感じる

ので、上記のように考える方は意外と多い気がします。

しかし開業は突発的に始めて上手くいく事は少ないです。

準備期間を十分に確保し、計画的に進めなくていきましょう。

急いで開業するのは失敗の元。

お店の構想にはしっかり時間をとる

お店の詳細

先輩のお店は

  • ラーメン屋
  • 席数は20席ほど
  • アルバイトは雇わず、奥さんと2人で営業

といった感じでした。

お店の場所は実家の近くということもあり、先輩にとって馴染みのある地域なので場所は悪くありません。

因みに僕は飲食店を開業するなら、その場所について詳しい方が有利だと考えています。

その理由についてはこちらの記事をご覧ください。

今後経営をする上でかなり重要。飲食店の物件を探すポイントを紹介

僕自身何度か食べに行きましたが

美味しくて、値段も比較的安い

このように感じました。

美味しくて安い。

まさに理想のお店ですよね。

ただ残念ながらお店は3年ほどでたたむことになりました。

因みに廃業後は、飲食とは関係のない別の仕事に就いています。

何故その仕事を選んだかは聞いていませんが、20年以上してきた調理師を辞めてしまい寂しそうな印象を受けました。

先輩の調理師としてのスペック

次に先輩のスペックですが

・ホテルで調理歴約20年

・仕事は早く丁寧

・料理もセンスがある

といった感じでいわゆる仕事ができる人です。

また性格も明るく、ユーモアもあったのでホテルではムードメーカーでした。

飲食店開業に失敗した原因

仕事ができて性格も明るい。その上、料理は安くて美味しい。

調理技術はもちろん、人間性にも問題がなさそうです。

こんなお店がなぜ3年ほどで廃業することになったのでしょうか?

僕が思うに

  • 開店を焦りすぎた
  • 資金不足
  • 集客に対しての意識が低い
  • 料理が美味しければ流行ると思っていた

主に上記の4点が原因だと考えています。

順番に解説していきますね。

開店を焦りすぎた

先輩は先に会社を辞めてから開業を決意したので、収入がない状態が数ヶ月続いていました。

そのため「早く開業しなければ…」という焦りがあり、物件の吟味が甘かったように思います。

物件探しは時間がかかることが多いですが短い期間で探そうとすると

自分でいい物件を見つけたと思ってもそれは良くない物件

を選んでしまいがちです。

それを裏付けるように

先輩の店の後にも何度かお店ができましたが、どれも長く続いていませんでした

僕は今の物件に出会うまで1年ほどかかっています。

それまで色んな物件を勧められましたが、僕が思う条件とは合わず見送ってきました。

しかしその間に周辺地域の家賃の相場を把握できたので、今の物件が出てきたときにはすぐに申し込みをしました。

家賃が安く、条件も合っていて僕にとっていい物件

だったからです。

もちろん1年も待たずにいい物件に出会える事もあります。

しかし

その物件が良いか悪いかを判断できるのは日頃から準備しておかないと無理

だということです。

先輩はこれができていなかったように思います。

開業を意識したとき、まずはお店のコンセプトを決めなければいけません。

そしてコンセプトが決まっていれば

物件選びやその後もスムーズになります。

開業に向けて何をすればいいかわからない

という方はコンセプト決めから始めるようにしましょう。

コンセプトについてはこちらの記事を参考にしてください。

資金不足

一般的に飲食店が軌道に乗るには1年はかかるといわれています。

そのため

・1年ほどは収入が少ないと考えておく

・それを想定して借り入れを多くする

このような対策が必要です。

借入額を少なくしたい気持ちもわかりますが、資金がなくなってしまうとどうすることもできません

幸い、2024年現在であれば金利も低いので、保険をかけるつもりで多めに借りておきましょう。

もし思ったよりも早く軌道のり、借り入れを返済しても大丈夫と判断した時にまとめて返せばいいだけです。

借金とはいえ手元に現金があれば心にも余裕が生まれます。

実はこの余裕が大切です。

想像してみて下さい。

何百万もお金をかけてお店を作ったのにお客さんが全く来ない

どんどん貯金が減っていき、毎月の支払いが迫ってくる

仕方がないので休みをろくにとらずに仕事をする毎日…

こんな状態でいい料理、いいサービスが出来ると思いますか?

恐らく大半の人が出来ないでしょう。

仮に1年間は収入がなくても過ごせるほどの資金があれば

・無理して働かずに済む

・お客さんが少なくても焦らない

ということだけでなく

・新メニューの開発に時間を割ける

・来店を増やすために近所にチラシをまく

このようなこともできます。

休んでもいいし、広告宣伝費にあててもいい。

選択肢が広がりますよね。

借金に抵抗がある方は多いと思いますが、上手く活用することでプラスになることもあるのは覚えておきましょう。

開業して個人事業主になるとついつい働きすぎてしまう方が多いですが、僕は休みをしっかりとるべき

と考えています。

その理由についてはこちらの記事をご覧ください。

【警告】個人事業主が休みなしで働いてはいけない理由を解説

経営で重要なのは手元の現金をなくさないこと。

常に「何か」あっても対応できるぐらいは用意しておく

集客に対しての意識が低い

個人の飲食店は思っている以上に目立ちません。

その結果

お店周辺の住民でも開店から一年以上経っているのに気付かれない

事もよくあります。

僕のお店でも近くに住んでいる方が、開店から数年経って初めて来てくれたということは多いです。

当然、存在を知らないお店に行くことは出来ないのでまずは認知度を高めなければいけません。

方法の1つとしては

広告費を払って雑誌に掲載してもらう

等ですね。

僕が住んでいる地域のタウン誌では、新しく開店したお店を無料で紹介してくれます。

通常であれば雑誌に掲載させてもらうと数万円は必要です。

それが無料で掲載してくれる、

つまり広告費をかけずにお店の宣伝ができる

ということです。

店側には負担になるようなことは特にありませんが、先輩は掲載の問い合わせがあった時に断ったそうです。

理由は

雑誌に紹介してもらわくても集客できる

という考えがあったからです。

繰り返しになりますが個人のお店は開店してもほとんどのお客さんには気付かれず、年数を重ねることで認知度を高めていきます。

これが

飲食店は軌道に乗るのに1年はかかる

と言われる所以です。

お客さんが来てくれないと売り上げにならないので、個人店こそ集客に力を入れましょう。

料理が美味しければ流行ると思っていた

先輩の作った料理は美味しいです。

会社員の時でも開業されてからも美味しかったです。

しかし美味しいだけではお店は続けれません。

開業するということは自分で経営をしなくてはいけないからです。

経営とは

  • 料理の量 
  • メニュー内容
  • 価格帯

等を来てくれている客層に合わせて変更し、継続して利益を出す必要があります。

何年も調理師を続けた方であれば、料理の原価を計算したことはあるでしょう。

ただそれだけでなく

  • 光熱費の管理
  • 必要に応じて業者への価格交渉
  • 客層の把握、分析

等も必要です。

多くの方がこのようなことを会社員の時に経験されていないはずです。

美味しく作るだけではお店を継続するのは難しいので、ここは意識しておきましょう。

今まで調理師をしてきた方ほど、美味しく作れば上手くいくという考えを持っている方が多いように思うので注意してくださいね。

飲食店開業で失敗しないための対策

記事内に対策を書いてきましたが改めてまとめると

  • 開業するには十分な時間をとる
  • 資金は多めに借りておく
  • SNS等を利用して集客に力を入れる
  • 料理だけでなく他の知識もつけておく

等が有効です。

上記の内容を守るだけでもかなり失敗する確率を減らせれるでしょう。

飲食店開業が失敗する理由を知って対策しよう

今回は飲食店開業が失敗する理由と対策について解説しました。

そして、よりイメージしやすいように実例として先輩のお店を紹介しています。

再度、失敗の原因をおさらいすると

  • 開店を焦りすぎた(準備不足)
  • 資金不足
  • 集客に対しての意識が低かった
  • 美味しい料理を出せばいいと考えていた

の4点です。

先輩に限らず飲食店開業に失敗している方は、上記に当てはまっていることが多いので気を付けてください。

飲食店開業は確かに難しい一面もありますが対策することはできます。

失敗を怖がるだけでなく開業の良さも考えて、自分に合った働き方を選択しましょう。

ではでは。

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