お店を続けていると近くのお店で入れ替わりが起こります。
その時に自分のお店とよく似ているジャンルのお店が出来ることもあるでしょう。
いわゆる「競合」です。
言うまでもなく競合が出来ると売り上げに影響が出ます。
実際僕のお店でも数ヶ月の間売り上げが下がりました。
そこで今回は、いずれ経験するであろう競合ができた時の対処法を僕の体験を元に書いていきます。
もし今現在、競合ができている、これから競合ができた時のために知識を得たい、
こんな方には参考になると思うので最後までご覧ください。
競合ができた時の影響
まずは改めて競合ができた時の事を書いていきます。
開業して3年目の時、およそ1キロ先に以前魚屋さんだったテナントがありました。
そのテナントに入れ替りで新しく同じジャンルの飲食店ができました。
ターゲットにしている客層も似ており、価格は僕のお店より若干安く、メニューも豊富です。
オープン前から「ヤバいなぁ」と思っていたのでそのお店がオープンした時に合わせイベントをしようかな?と思っていましたが、とりあえずは様子を見たかったので結局、通常通り営業していました。
わかりやすく売り上げが落ちる
そのお店がオープンしてから徐々に売り上げが落ちていき、最終的に30%ほど下がってしまいました。
急に売り上げが下がると精神的に苦しいものがありました。
そしてこのときは、これからまだ下がる可能性があったのでかなり不安でした。
競合ができた時の対処法
そこで実際に僕が行った対処法は
▪競合の視察にいく
▪競合と違うところを伸ばす
▪メニューを変更する
▪思いきって休む
この4点です。
それぞれ詳しく解説していきます。
競合の視察にいく
これは皆さんイメージが湧くのではないでしょうか?
まずは競合の視察に行きましょう。
そこでメニューの種類、価格、接客の仕方等を観察しましょう。
この時に自分のお店以外の人といくほうが、より客観的に見れるのでオススメです。
飲食店で働いたことがある方であればなおさらいいですね。
清潔さも重要なポイントですが、オープンしてすぐであれば清潔さがあって当たり前なのでそこまで気にしなくていいでしょう。
もしチェックするのであれば、1年、2年経ってからの方がいいです。
そして必ず競合の良いところを探すようにして下さい。
負けたくない想いが強いと、競合の出来ていないところに目がいきがちです。
そうでなく競合が優れているところを見つけ、それを自分のお店で取り入れれるかを考えましょう。
よければこちらも参考にして下さい「競合から学ぶ」無駄に終わらせないための視察のポイントを解説
また視察に行った時にこちらから挨拶をしておくことで今後良好な関係を築けます。
競合は敵ではなくライバルです。
必要以上に敵意を出さずに共に成長していくことを目指しましょう。
競合と違うところを伸ばす
視察に行くと競合の良いところ、悪いところが見えてくると思います。
次に考えるのは競合の良いところは自分のお店で上回ること出来るのか?です。
例えば接客が丁寧でよかったと感じたのであれば、自分のお店で同じような接客が出来るか考えます。
店の雰囲気やスタッフの人数によって丁寧さは変わってきます。
もし出来ないのであれば接客以外の部分、料理のボリュームやメニューにないオーダーにも対応する、という風に競合と違うところで勝てるポイントを伸ばしましょう。
また接客が丁寧だから必ずしもいいわけではありません。
丁寧過ぎるとよそよそしく感じる方もいらっしゃいます。
そのため競合の接客が丁寧なのであれば、こちらはアットホームな接客で対抗するのも手段の1つです。
要は競合と違う分野で且つ、自分のお店が優れているところを伸ばすのがいいです。
メニューを変更する
競合ができた時にメニューの1部を変更するのもいいです。
特に売り上げのメインがランチのお店は、ランチの内容を変更してみましょう。
この時に少しだけでいいので競合の価格、ボリュームも意識しておくといいです。
あまりにも違いがありすぎると、更にお客さんが離れていく原因になります。
味も大事ですがお昼のメニューに関しては価格、ボリュームにも気を付けましょう。
思いきって休む
対処法とは少し違うかもしれませんが、思いきって休むというのもいいでしょう。
新しいお店が出来ると人はそちらに流れてしまいます。
これはある意味仕方のないことです。
これに対抗しようとするとどこかで無理をしなくてはいけません。
そうなるぐらいなら、これを機に休みを多めにとるのもいいでしょう。
暇になる時間を上手く活用して忙しい時に備えておくのがいいですね。
競合ができた時にしてはいけないこと
今まで競合ができた時の対処法を説明してきました。
次は逆にやってはいけないことを書いていきます。
値下げをする
お客さんが離れてしまうと、どうにかして取り戻そうと考えます。
そしてそこで思い付くのが値下げです。
しかし安易な値下げはしてはいけません。
それは利益を圧迫してしまうからです。
仮に今までより100円値下げをするとそれは利益を100円下げている、ということです。
よければこちらも参考にして下さい。利益を意識してますか?
もちろん安売りをすることにより、お客さんが多く来店してくれればトータルでは利益が通常より多く残ることもあります。
しかし値下げをしているために今までと同じ利益を残そうとすると今まで以上の客数が必要になります。
客数が増えている分忙しくなり、疲労もたまります。
また競合も同じように値下げをしてくる可能性もあります。
そうなるとまた値下げをしなくてはいけなくなりません。
あまりにも値下げをすると利益を維持するために質を落としてしまいます。
それでは更にお客さんが離れる原因にもなるでしょう。
たまにイベントとして値下げをして集客するのはいいです。
でも値下げだけに頼ってしまうと結果的に自分の首をしめることになるので気を付けてください。
まとめ
競合が出来るとどうしてもそのお店に敵意を抱いてしまうと思います。
お客さんをとられてしまうとなおさらです。
しかし競合ができたことにより、自分のお店の良いところ、悪いところを見つめ直すきっかけにもなります。
そしてそれを改善することで今まで以上に良いお店にできます。
売り上げが下がってしまうのは精神的に負担になりますが、これをチャンスと捉えて新メニューの考案や清掃に力を入れてるのもいいでしょう。
売り上げが落ち着く時期にしかできないことを前向きにしていくことで更にいい店になるはずですよ。
ではでは。