「もっと電気代を安くしたい…」
このようなことを考える経営者は多いのではないでしょうか?
特に最近は電気代がどんどん高くなっているので、「何とかしなければ!」と考えるのも無理はありません。
電気代を安くする方法はいくつかありますが、その中でも手間がかからず効果的なのは電力会社の変更でしょう。
僕のお店でも電力会社を変更して電気代を安くなりました
そこで今回は
- 飲食店の電気代が高くなりやすい理由
- 電気代を安くするための方法
- 電力会社を変更するときの注意点
について解説していきます。
仮にあなたのお店の利益率が10%だった場合、電気代が1万円下がれば売り上げが10万円上がったことと同じ効果が得られます。
別の言い方をすると、電気代を1万円下げることができれば売り上げは10万円少なくても利益は変わらないともとれるでしょう。
このように考えると大きいですよね
- 電気代を今までより安くしたい
- 利益を増やしたい
- 電力会社を変更するときの注意点がしりたい
といった方には参考になるので最後までご覧下さい。
飲食店における電気代の相場はどれぐらい?
飲食店の電気代の目安としては売り上げの3%〜5%といわれており、僕のお店もだいたいこの数字に当てはまっています。
100万の売り上げがあれば電気代は3万円〜5万円になるイメージですね。
ただし節電意識も持たず、自由に使用していれば5%以上になることもあるのであくまでも目安として考えましょう。
飲食店の電気代が高い理由
他の業種に比べ飲食店は電気代が高くなりやすいですが次はその理由についても確認してみましょう。
冷蔵庫・製氷機といった厨房機器がある
ほとんどの飲食店には冷蔵庫や製氷機がありますが
これらは24時間常に動いている状態なので、1時間あたりの消費電力がそこまで高くなくても電気代がかかってきます。
当然冷蔵庫が複数あるとさらに電気代は高くなります。
- 整理整頓をする
- 在庫をあまりかかえない
等で冷蔵庫の台数を減らせれば電気代も安くなるでしょう。
空調設備
エアコンの消費電力が高いことはご存知だと思いますが、ダクトもそれなりに消費電力が高い設備。
ダクトは営業中ほとんど使用していて、夏や冬になるとエアコンも必要になります。
消費電力の高い製品を数時間以上使う機会が多いので結果的に電気代が高くなりやすいです。
- 温度調節をする
- サーキュレータ等を併用する
というように空調設備をエアコンだけに頼らないようにしましょう。
電力プランがあっていない
飲食店では主に業務用の製品を使うために動力プランで契約することが多いです。
動力プランの特徴として
- 基本料金は高い
- 電気量料金(使用した電力量の応じて発生する料金)は安い
となっており、家庭で使われることが多い従量電灯プランは
- 基本料金は安い
- 電気量料金は高い
となっています。
電気を多く使っているのであれば電気量料金が安い動力プランがお得ですが、あまり電気を使わないのであれば従量電灯プランがお得なので店舗の使用量にあった方を選択しましょう。
飲食店の電気代を削減する方法
飲食店の電気代が高くなりやすい理由がわかったところで、具体的な削減方法も紹介します。
冒頭でもお伝えしたように電気代が下がれば必要な売り上げは少なくてすむので、時間にも余裕がうまれるでしょう。
LEDに変える
簡単にできる方法のひとつとしてLEDに変えるがあります。
LEDの製品は値段が高いので購入をためらっている方もいるかもしれませんが、蛍光灯や電球を変えると電気代は抑えれる可能性があります。
LEDの製品は長持ちするので交換や購入の手間を削減できるのもメリットです
電気代を削減するだけでなく、手間を減らしたいのであればLEDはオススメでしょう。
冷蔵庫のフィルターを洗う
あなたは冷蔵庫についているフィルターを定期的に洗っていますか?
フィルターが詰まってくると冷蔵庫が冷えにくくなるので結果的に電気代が高くなります。
反対にフィルターが詰まっていない状態を保つことで余計な電気代はかかりません。
最低でも月に1回、できれば週に1回でもフィルターの掃除をするといいですね。
フィルターはそこまで時間がかからず掃除できるので、スキマ時間を上手く使いましょう
冷蔵庫に食材を入れすぎない
細かい点になりますが冷蔵庫いっぱいに食材を入れてしまうと、庫内を冷やすのに電力が多く必要になるので電気代があがります。
反対に冷凍庫はいっぱいにしておくことで電気代は抑えれます。
食材の保存には冷凍庫を上手く活用しましょう。
エアコンは自動運転にする
エアコンの電気代が高いことはあなたもご存知だと思います。
そんなエアコンの電気代を少しでも抑えるには自動運転がいいです。
これは各メーカーも推奨しているので積極的に利用するといいですね。
室外機の掃除
室外機の内部が汚れていると温まりにくかったり、冷えにくかったりするので結果的に電気代が高くなりやすいです。
また汚れを放置していると故障の原因にもつながるので、室外機の掃除は
電気代が抑えれるだけでなくエアコン自体を長持ちさせる
ことに繋がります。
定期的な掃除を心掛けましょう。
電力会社を変える
冒頭でもお伝えしましたが電力会社を見直すことが個人的にはオススメの方法ですが
- 手間がほとんどかからない
- 電気代が安くなりやすい
- 無料で変更できる
この4点が主な理由です。
もしあなたが
- 電力会社を変えたことがない
- 電力会社を変えてから数年経過している
- 手間なく電気代を下げたい
このような考えなら変更を検討してみましょう。
僕も電力会社を変えたことによりほとんど手間がかからず電気代を下げれました
名前や住所等を記入していくだけなので2分ほどで終わります。
そのあと最適なプランを紹介してくれるので、今より電気代が下がるのであれば変更するといいでしょう。
どれぐらい電気代を削減できる?
電力会社の変更でどれぐらい電気代が下がるかは店舗によって変わりますが僕の場合だと
このように下がりました。
若干わかりにくいので再度まとめると
切り替え前 | 切り替え後 | |
使用量 | 846kwh | 1131kwh |
電気代 | 43088円 | 30020円+7917円(政府支援分) |
1kwhあたりの金額 | 約50円 | 約33円 |
となります。
切り替え後は政府からの支援があった時期ですが、それを差し引いて考えても電気代は安くなっています。
繰り返しになりますが電力会社を変更するのはほとんど手間がかからないので、シュミレーションだけでもしてみるといいでしょう。
営業時間を変更する
客足の少ない時間帯を見極め営業時間を調整することで、電気代を抑える可能性があります。
特にオープン後やクローズ前にお客さんが少ないのであれば、営業時間を短縮すれば電気代だけでなく
人件費も抑えれます。
特に売り上げより負担を減らしたい方は検討するといいでしょう。
実際に変更したことでわかった電力会社の注意点
僕は今のお店になってから3回電力会社を変更しています。
電力会社を変更したからこそ気付いた注意点があったので、あわせて解説していきます。
マンションやテナントによっては変更できないこともある
ほとんどの場合電力会社の変更は誰でも簡単にできますが、オーナーが一括管理している建物は個人が勝手に変更することはできません。
自分の店舗は変更しても大丈夫か分からないのであれば
- 管理会社
- オーナー
に確認するといいでしょう。
もし一括管理している場合でも、オーナーに交渉してみることで変更できる可能性はあります。
電気代が下がると利益が増えることに繋がるので面倒に思わずチャレンジしてみるといいですね。
契約年数の縛りがある
基本的に電力会社の変更に手数料はかかりませんが、電力会社によっては2年〜3年といった契約期間を定めているところがあります。
契約期間に縛りがあることは
- 電力会社を自由に変更できない
- 途中解約による手数料がかかる
このような点から不利になるので、余程の理由がないかぎり契約期間に縛りがある電力会社は避けておくのが無難でしょう。
紙の請求書を発行するのに手数料がかかる
新しい電力会社は基本的にネット上で
- 電気の使用量
- 電気料金
を確認するようになっており、検針票は送られてきません。
もし紙の検針票が必要なのであれば発行手数料が発生します。
しかし
管理のことを考えるとネットで確認する方が楽
です。
実際僕は1度も請求書を発行したことはないので、そこまで気にする必要はないかな?と思います。
電気代が必ず安くなるわけではない
電力会社を切り替えることでほとんどの場合電気代は下がりますが、絶対ではありません。
切り替える前に必ず各電力会社が用意してある料金シュミレーションを使って確認しておきましょう。
時間があれば複数の電力会社でシュミレーションしてみることで、自分にあった電力会社を見つけれます。
電力会社の切り替え方法
先程の
【電気チョイス】から切り替えたい電力会社が見つかれば、名前や住所等の必要事項を記入し申し込みます。
スマートメーターの交換
基本的に「新電力」と呼ばれる電力会社に切り替える場合、スマートメーターに交換する必要があります。
交換するといっても
- 立ち会い不要
- 無料
なので特に気にする必要はありません。
気がつけば変わっていた、ということが多いです。
元来電力会社は、地域の大手電力会社からしか選ぶことができませんでした。
しかし、2016年から「電力の自由化」に伴い全国どの会社からも契約することが可能になりました。
その時に新規参入してきた会社を「新電力」と呼ぶことが多いです。
基本的に新電力の方が電気代は安い傾向にあります。
電気の供給開始
申し込みから規定の日数が経過すると電力会社は自動で切り替わります。
切り替えるにあたり電気が止まるといったことはありません。
また今まで使っていた電力会社への連絡は不要なので手間なく安心に切り替えが完了します。
あなたの営業スタイルにあった電力会社を見つけて、電気代を安くしましょう。
電気代を上手に削減して利益を増やそう
電気代を下げたいがために必要以上に節電を意識すると、ムダな労力が発生していることもあるのでオススメはできません。
しかし今回挙げた方法は
ほとんど手間がかからずそれなりに効果が得られる
ものなのですぐにでも取りかかるべきです。
電気代等の固定費は毎月発生する分、下げれるとその効果が大きいからです。
やらない理由がないぐらいですね
お店を継続させるには経費に敏感になることが大切なのでその他の固定費も下げれないか、常に意識しておきましょう。
ではでは。