コロナ禍をきっかけにキャシュレス決済がどんどん広まってきました。
これから開業する方はもちろん、今まで現金だけしか取り扱っていなかったお店もキャシュレス決済の導入を検討しているのではないでしょうか?
ただキャシュレス決済は運営会社に手数料が発生してしまうので注意が必要です。
そこで今回は
キャシュレス決済に必要な手数料
を解説するとともに決済会社の選び方を紹介します。
- キャシュレス決済の導入を考えている
- キャシュレス決済の手数料を比較したい
- どのキャッシュレス決済を選べばいいか分からない
このような方は今回の記事が参考になります。
キャシュレス決済の知識を深めて、納得してから導入しましょう。
キャシュレス決済の手数料はどれぐらい?
初めにキャシュレス決済の種類ですが、大きく分けると
- クレジットカード(VISA等)
- 電子マネー(楽天Edy等)
- QRコード決済(paypay等)
があります。
各決済方法の大まかな手数料は下記の通りです。
決済方法 | 手数料 |
クレジットカード | 1%〜10% |
電子マネー | 3%前後 |
QRコード決済 | 2%〜3% |
表をご覧になって気付かれたかもしれませんがクレジットカードの手数料には大きな差があります。
通常
- 売上規模が大きい
- 店舗数が多い
とカード会社への支払いが滞りにくいと考えられ手数料が低くなります。
反対に個人のお店だと、支払われないリスクが高いと判断され手数料は高くなります。
決済代行会社の活用
個人のお店だけど、クレジットカードでの決済に対応したい
このように考えるなら決済代行会社を利用するといいです。
決済代行会社によって
- 使える決済
- 手数料
は変わってきます。
手数料等をまとめましたので下記の表でご確認下さい。
Square | スマレジ | Stores決済 | Airペイ | |
決済手数料 | 3.25%〜 | 約3.24% | 電子マネー 1.98% その他 3.24% | Coin+ 1.08% その他 3.24% |
入金サイクル | 最短翌営業日 | 月2回 | 自動入金 月1回 | 月3回〜6回 |
初期費用 | 4980円〜 | 30800円 | 19800円 | 20167円 |
月額料金 | 無料 | 3300円 | 無料 | 無料 |
決済の種類 | ||||
振込手数料 | 無料 | 要問い合わせ | 無料 ※条件あり | 無料 |
決済代行会社を利用するとクレジットカードの手数料は3%ほどなので
個人で契約するより安くなる場合があります。
さらに複数のキャシュレス決済を一括管理できるといったメリットもあるので
- 手数料を安定させたい
- 支払いを1つにまとめてしまいたい
このような方には決済代行会社がオススメですね。
各決済代行会社の特徴
決済代行会社にはそれぞれ違った特徴があります。
自店にあった会社を選ぶためにも、しっかり理解しておきましょう。
Square
入金サイクルが早い
Squareの入金サイクルは最短で翌営業日です。
他の決済代行会社は週1回〜月1回ほどなので、かなり早いですね。
キャッシュレス決済を利用されたとすると、お店側にはお金は入らないので
最悪の場合黒字倒産
もあり得ます。
現金をあまりおいていないお店にとって、入金サイクルが早いのはかなりのメリットといえるでしょう。
導入までのスピードが早い
Squareの導入スピードは最短で即日です。
他の決済代行会社では導入までに2週間ほどかかるところもあるので、導入スピードはかなり早いといえるでしょう。
決済端末が安い
他の会社だと1万円以上することが多い端末ですが、Squareの決済端末で1番安いものは4,980円で購入できます。
また新しく始まったサービスの「Tap to Pay on Android」だと、初期費用がかからず始めることが可能です。
費用を抑えてキャッシュレス決済を始めたい
と考えるならSquareが第1候補になるでしょう。
手数料は若干高い
手数料が高いとなっていますが他の3社に比べ、0.01%の差です。
よほどキャシュレス決済が多い店舗でない限り、そこまで気にしなくてもいいでしょう。
まとめるとSquareは
- 入金サイクルはなるべく早い方がいい
- 初期費用は抑えたい
- 手数料より機能性を重視したい
このような方にオススメです。
PAYGATE
決済の種類が多い
【スマレジ・PAYGATE】のメリットは何と言っても決済種類の豊富さでしょう。
- クレジットカード
- 電子マネー
- QRコード決済
を合わせて30種類ほどの決済に対応しています。
お客さんの中には
〇〇の決済が使えないならやめておきます
といって来店を辞められる場合もあるので、決済種類が豊富ということは機会損失を避けられるといったメリットがありますね。
月額費用がかかる
PAYGATEのデメリットはキャッシュレス決済を利用すると月額3300円必要になります。
他社では月額費用が無料のこともあるので、コストが増えるのは間違いありません。
ただし決済種類が豊富なことにより3300円以上の機会損失を避けれた
と考えるのであれば、月額費用がかかることもそこまで気にする必要はないですね。
STORES決済
STORES 決済 (旧:Coiney) |公式サイトはこちら専用の端末がなくても利用できる
STORES決済も専用の端末ではなく、スマホやタブレットで決済することができます。
もし使っていないスマホをお持ちなのであれば、初期費用がかからず始めれます。
レシートを発行するには別の端末が必要
STORES決済では基本的にレシートは出ません。そのため、領収書を求められた時は手書きで対応する必要があります。
僕のような個人のお店でもレシートが必要なお客さんは意外と多い印象なので、手書きでの対応はかなり負担になるでしょう。
QRコード決済の種類が少ない
STORES決済はpaypayに代表されるQRコード決済は現状WeChat Payしかありません。
WeChat Payは中国でNo.2の決済サービスですが、日本で普及しているとは言い難いです。
中国からのインバウンドが期待されるお店にとってはメリット
になるかもしれませんが、日本国内のお客さんをターゲットにするのであれば、メジャーなQRコード決済がないのはデメリットといえるかもしれません。
Airペイ
Airペイの運営会社と同じリクルートが提供している電子マネー決済Coin+だと、決済手数料が1.08%とかなり低いのがメリットです。
今後Coin+が増えてくるとすれば、かなり手数料は抑えられそうですね。
店舗外でのイベント等に利用しやすい
Airペイの端末はコードレスなので店舗外でも使用可能です。
もしあなたの店舗が野外でのイベントを定期的にするのであれば、かなりのメリットになるでしょう。
ポイントサービスがある
Airペイポイントというサービスを利用すれば
- WAONポイント
- Tポイント
- 楽天ポイント
- Ponta
- dポイント
の5種類が使えるようになります。
有名なポイントが使えることで、お客さんの来店動機にも繋がるでしょう。
デメリットとしてはAirペイもレシートの発行には専用の端末が必要な点です。
決済代行会社の選び方
複数ある決済代行会社の中から自店にあった会社を選ぶポイントを理解しておきましょう。
支払う手数料が安い
あなたも気にされていると思いますが、手数料は安い方が間違いなく有利です。
手数料が高いということはそれだけ利益が減る
ことにつながるからです。
決済会社をどうしても選びきれない、という方はまずは手数料だけを比較してみるのもいいでしょう。
決済の種類
繰り返しになりますが、決済の種類が多ければそれだけ機会損失を防げます。
また決済の種類が多いということはリスクを分散できていることにもなります。
例えばA社だけしか決済の取り扱いがない場合、何かのきっかけでA社が使えなくなると現金だけしか対応できなくなります。
しかし他にもB社、C社とあれば全て使えなくなる可能性は低そうですよね。
種類の多さだけでなく、お客さんがよく利用するキャシュレス決済は抑えておきましょう。
キャシュレス決済の手数料を把握して自店にあったものを選ぼう
キャシュレス決済はこれからも増えてくることが期待されてるいるので、導入しておく方がいいです。しかし
キャシュレス決済だと何でもいいわけではなく手数料やランニングコストを考えておかなければいけません。
キャシュレス決済を導入するということは
手数料以上の売り上げアップ
がないと意味がありません。
そのためにも手数料を把握し、自店に合うキャシュレス決済を選びましょう。