会社員ではなく自営業として自分の好きなように働きたい、と考える方は多いでしょう。
ただ自営業について調べてみると「しんだい、辛い、大変」といったネガティブな意見が多く、僕の周りの経営者には「泣きながら仕事をしたときもある」といっている方もいます。
実際、自営業は
- すべて自己責任
- 休めば収入が途絶える
- 会社員のときより労働時間が増えることもある
というように、精神的にも肉体的にも「しんどい」と感じるのも事実。
ただ自営業は大変なことばかりではなく、コツをつかめば会社員のときより満足のいく働き方ができる魅力のある選択肢になり得ます。

せっかくリスクをとって開業したのであれば、楽しく働きたいですよね。
そこで飲食歴20年以上で2016年から自営業をしている僕が
- 自営業が大変だと感じる理由
- 辛いと思わないようにするための解決策
について解説していきます。
自営業に疲れることなく楽しく続けていくためには働き方にも工夫が必要。
これから自営業に挑戦したい!と考えている方はもちろん今、自営業をしていて大変だと感じている方
にも参考になる内容です。
大変なだけでなく、楽しい自営業をしたい方は最後までご覧下さい。
- 自営業の大変さ
- 自営業のやりがい
- 自営業を楽しいと思うためのコツ
自営業をしなくても生活コストを下げておくのは、金銭的に非常に有効です。
簡単な見直しで電気代が下がるケースもあるので一度確認してみてもいいでしょう。
自営業は本当に大変?
自営業が大変なことは間違いないですが、総合的に考えると僕は楽しいと感じていて会社員のときよりやりがいを感じて働けています。

正直もう会社員には戻りたくありません
自営業は大変さを払しょくできるほどの魅力は十分ありますが、それでも働き方を間違えるとただただ辛いだけになってしまいます。
苦しいだけの自営業にならないように、次はどのようなところを大変に感じるかを確認していきましょう。
自営業と会社員の違いは何?3つのリスクを解説
同じ仕事でも自営業と会社員では違った大変さがあります。
そしてその負担がまさに自営業が大変や、やめといたほうがいい、といわれる理由になってきます。
それでは確認していきましょう。
収入が完全に成果連動になる変動リスク
会社員の収入は基本的に一定で、毎月のように変動することは少ないですが
自営業の場合、収入は売り上げが成果にすべて連動します。
- 天候の影響
- 体調不良による営業日数の減少
- コロナのような外部環境
このような「自分では完全にコントロールできない要素」によって収入が上下するため、毎月の安定を作るには
- 戦略的な固定費管理
- 現金の蓄え
が欠かせません。
特に飲食店のような売り上げの変動が大きい業種は収入の変動に耐える体力 が求められるでしょう。
時間と成果が比例しない非効率リスク
会社員の場合労働と報酬はある程度比例しますが、自営業はそうはいきません。
例えば
- SNSの更新
- メニュー開発
- 帳簿の記入
これらはすべて必要ですが、必ずしも売り上げに直結するとは限りません。
つまり時間をかけても売り上げが伸びない、むしろ忙しいのに収入が少ない、ことすらあり得ます。
忙しさと成果は連動してほしいと考えている方にとっては、自営業は「辛い」と感じるかもしれませんね。
全責任を背負うゆえに精神負荷が大きい孤独リスク
会社員には上司や部署があり、トラブルが起きれば会社の誰かがフォローしてくれますが
- クレーム対応
- 仕入れ先とのトラブル
- 売り上げの減少
- スタッフの突然の欠勤
このようなことに対しあなた自身が判断し、責任を負う必要があります。
この孤独感は精神的に最もきついポイントでもあり、メンタル面の整え方が非常に重要になります。
自営業は自己責任ということを痛感した実体験
僕が開業して2年目のころ、大家さんから家賃の値上げを言い渡されました。
基本的に家賃はお互いが承諾しなければ値上げできませんが
- 応じなければ退去させるといわれた
- 開業したてで知識がなかった
- 周りに相談できる相手がいなかった
このような理由から受け入れてしまいました。
孤独があるがゆえに誤った判断をしてしまう可能性があるので、「自己責任」は想像以上のリスクと考えておきましょう。▷【拒否できる?】飲食店舗の家賃値上げを要求された時の対処法
自営業が大変だと感じる5つの要素
個人的に魅力が多い自営業なのにも関わらず、なぜ大変と感じるのでしょうか?
先に結論をお伝えすると
- すべてが自己責任になるため、精神的なプレッシャーが大きい
- 売り上げが収入に直結するため、常に気が休まらない
- 労働時間の長さが身体的な負担になる
- 孤独感が苦しい
- 信用力が低い
以上の5点が理由です。
順番に解説していきます。
すべてが自己責任になるため、精神的なプレッシャーが大きい

自営業は自由な働き方ができる一方で、常に自己責任がつきまといます。
たとえば
- 商品の売り方や価格設定
- 広告宣伝費のかけ方
- 差別化の方法
このようなこともあなたひとりで決めなくてはいけません。
ときには大きい経営判断をしなくてはいけないので、そのプレッシャーに疲れてしまう方も一定数います。
僕のお店でも
- 約100万かけて内装を修繕した
- 子どものために売り上げの高い日曜日を定休日にした
- 売り上げを伸ばすためにランチメインからお酒を飲まれる方にターゲットを変えた
このような大きい決断をしてきました。
どれも簡単には決めれませんでしたが、自分で決断し幸いにも今のところは成果がでています。
ただ責任が自分にあるのは自営業のならではの醍醐味。

自分の判断して結果を出したときの達成感は何にも代えがたいです。
自分で判断するのが苦手な方は自営業には向いてないかもしれませんね。
売り上げが収入に直結するため、常に気が休まらない
自営業をしていると、売り上げにかなり敏感になります。
売り上げが低いと悩みますし、高くてもいつまで続くかわからないので、売り上げを伸ばすための方法を色々考えなくてはいけません。

売り上げは高くても低くても心配してしまうということですね
またひと言で売り上げを高めるといっても伸ばすのは容易ではなく
- イベントを考える
- 新商品の開発
- サービスの強化
といった努力を常にしなければなりません。
人によっては苦痛に感じるかもしれませんが、お店を継続させるためには仕方ないでしょう。
また売り上げが高くなると収入も基本的に上がるのでやりがいもあります。
注意点として本当に収入を高めるためには「売り上げ」だけでなく「利益」についても考えなければいけません。くわしくはこちらの記事を参考にしてください。▷『要注意!』売り上げと利益の違い
労働時間の長さが身体的な負担になる
自営業はほとんどの作業をあなたひとりだけでする必要があるため、会社員に比べ労働時間は長くなりやすいです。
僕が働いている飲食店では
- 使う量はそこまで多くない
- 業者さんよりスーパーの方が安い
といった理由から野菜などを買い出しに行く回数は増えました。
また
- 仕込み
- 閉店作業
などもひとりでしなくてはいけないので、休憩時間も満足にとれず結果的に労働時間が長くなります。
休みは週1回ほどなので労働時間が長く休みは少ない。
まさにブラック企業といえるかもしれませんね。▷【飲食店経営のリアル】夫婦で飲食店を開業したときの収入や生活スタイルについて解説
孤独感が苦しい

個人でしている小さいお店だと、アルバイトを雇わず自分ひとりだけで作業することも珍しくありません。
- イベント内容に
- オペレーションの見直し
- 改善点
といった仕事について、誰とも話し合えないのは以外と苦痛です。
人と話をすることなく黙々と自分の作業をこなしていく。

仕事が上手くいった喜びを共有できないのも嫌ですよね。
また仕事ばかりしていることで人間関係も希薄になりやすく、さらに孤独感が増すこともあります。
仕事ばかりしている自営業者ほど、孤独に感じ、つらい思いをするかもしれないですね。
信用力が低く、ローンが組みにくい
会社員の時はあまり実感していないかもしれませんが、個人の信用力は結構低いです。
- 住宅ローンが組める
- お金を借りれる
というのは「あなた」ではなく、「あなたが勤めている会社」に信用があるから。
それを裏付けるように、自営業になってから住宅ローンの審査に落ちた方は多いです。

開業して間もないときは、クレジットカードすら作れないこともあります。
自営業になると
「頑張って働いているのに信用されない」
と感じる場面が少なくありません。
収入や実績があっても社会的な信用を得るまでには時間がかかる。

自営業が大変だと言われる理由のひとつですね
自営業に向いていない人の5つの特徴
自営業は大変ですが向いている方もいますし、僕自身は会社員より自営業のほうが好きです。
そこであなたはどうなのか?を判断しやすいように、自営業に向いてない人の特徴を解説します。
開業を考えている方は、特徴を抑えて向いているかを判断できるようにしましょう。
収入の変動に強いストレスを感じる人
自営業の売り上げが安定しないのはお伝した通りですが、収入の波に対して強い抵抗がある方は向いてません。

開業して9年ですが、年収が100万以上違うこともあります
そのため売り上げが落ちたらすぐ精神的に追い詰められる人は継続が難しく、逆に「まあこういう日もある」と柔軟に考えられる人のほうが向いています。
自営業が大変だと思わないための対策

自営業の大変さをまとめると精神的にも肉体的にも負担がかかっているからです。
かなりハードなのに収入が安定しないために休みたくても休めない。
この状況だと「辛い」と感じるかもしれません。
次は改善策を見ていきましょう。
固定費を最適化しておく
自営業の大変さの大きな理由は収入が安定しないから。
忙しく収入が多ければ少しは安心できますが、暇なときが続いてくると精神的にしんどくなってきます。
そんな精神的な疲れを和らげる方法は固定費の最適化しておくこと。
固定費を抑えておけば必要な売り上げのハードルは下がるので
- 精神的に楽になる
- 働く時間を減らせれるので身体的な負担も軽減される
というように、自営業の大変さを緩和してくれます。
そして固定費のひとつである電気やガスは、契約プランの見直しで
- 手間がそこまでかからず
- 比較的簡単に削減できる
ので、真っ先にとりかかるべきです。
無料で今より安くなるかのシミュレーションもできるので、固定費を下げて今より楽に仕事をしたい方は一度確認してみるといいでしょう。
光熱費の削減方法はこちらに記事を参考にしてください▷飲食店の光熱費は8%が目安!簡単にできる電気・ガスの節約術も紹介
休みはしっかりとる
自営業を大変だと感じている方は、総じて休みを取らず働く時間が長い方が多い気がします。
ということは休みを取るだけで辛さが解消されることもあります。
もし自営業を続けるのが嫌になるほど労働時間が長いと感じるのであれば、1度思い切って休んでみて下さい。
- 作業を効率化して労働時間を減らす
- 営業時間を短くする
- そもそもの作業量を減らす
このようにしてもいいでしょう。
休みが少ないと感じるのであれば、休みを増やせばいいです。
そうすることで肉体的にはもちろん、精神的にも余裕が生まれ「辛い」と感じにくいでしょう。
まずは休みをしっかりとってリフレッシュすることが大切です。
さらに可能ならまとまった休みをとって旅行をしてみて下さい。
旅行をすることで
- ストレスが軽減される
- いろんな文化に触れあえる
- 新しい視点が生まれビジネスのヒントになる
といったメリットがあります。
自営業は辛い…と感じている方こそ、旅行はオススメですよ。

もしかすると読者さんの中には

休みをとって営業時間を短くするとその分売り上げが減るじゃない?
と思う方もいるかもしれませんが、そこまで気にする必要はありません。
なぜなら自営業が辛いと感じるほど労働時間が長くなっているのであれば、少しでも休んだ方がいいからです。
売り上げも大事ですがモチベーションも大事です。
そしてモチベーションが高くないといい仕事はできません。

辛いだけの自営業にならないように、定期的に休みながら仕事をするのが大切ですね。
こちらの記事もよければご覧下さい。▷『警告』個人事業主が休みなしで働いてはいけない理由を解説
個人事業主の知り合いを作る
先ほど説明した通り自営業は孤独です。
これは
- 集客の方法
- 経営計画
- 会社で起こったトラブル
等を1人で考えなければいけないからです。
様々な悩みを1人で抱え込んでしまうと、「大変」と感じしまうのも無理はありません。
そのために個人事業主の知り合いを作り悩みを共有できる環境を整えることをオススメします。
仮に同業種でなくとも個人事業主であれば同じ様な悩みを抱えているので、お互いに悩みを相談したことにより解決することもあります。
もし、悩みができたとしても相談できる環境があれば辛いと感じないでしょう。
資金を多めに持っておく
自営業は収入が安定しません。
そのため収入によって使う金額を変えるのではなく、収入が低いときを目安に予算を組むことがオススメです。
そして、収入が多いときはその分を貯金に回すようにしましょう。
1年間は収入がなくても生活ができるぐらいの貯金があれば
多少売り上げが悪くなっても、動じません。
自営業を始めたのなら、まずは貯めることを考えましょう。
それだけで「大変」と思わなくなります。
資金繰りに気をつける
自営業で注意すべき点の1つに「資金繰り」が挙げられます。
- 掛け払い
- 納税
等で、大きくお金が動くときが何度もあります。
自営業は支払いができなくなった時点で終わりです。
最悪の場合、取引先からの入金が遅れたことにより支払いができなかった(黒字倒産)まであります。
- いつ頃に
- どれぐらいの支払いが必要か?
を、前もって計画を立てておき、余裕を持った資金繰りを意識しましょう。
どうしても自営業が大変なら会社員に転職しよう
休みを取ったり、悩みを共有できる環境を作っても大変だと感じるなら会社員に転職することを考えましょう。
会社員の方が合っている方もいるので、自営業だけにこだわる必要はありません。
転職はハードルが高いと感じる方もいますが、転職エージェントを使えば
- 無料で転職のプロの力を使える
- 非公開の求人もある
- 年収の交渉までしてくれる
等メリットが多くあります。
いい会社に転職したいならプロの力を上手く活用するといいですね。
ポイントを押さえて、自営業の「大変さ」を減らそう
今までみてきて自営業は辛そうと思いましたか?
自営業にもいい面と悪い面があるのでトータルで考えて下さい。
僕が思うのは大変だと感じる方は利益が出ていないお店が多いです。
利益を出すためには売り上げを伸ばすのも大事ですが経費を抑えることも大切です。
経費を抑えることは即効性があり、それがそのまま利益が増えることに繋がります。
利益を増やしたい方はこちらの記事も参考にして下さい。
いくら仕事が大変でも、利益が上がっていればそれなりに楽しいと思えるはずです。
自営業をするのであれば利益をだす必要があることを忘れてはいけません。
繰り返しになりますが僕は自営業という働き方が好きです。
もしかすると

それって売り上げが多いからじゃないの?
と思うかもしれません。
しかし僕の店より売り上げが高い店なんかいくらでもありますし、収入もそこまで高いわけではありません。
ただ
- 固定費を抑える
- 無駄な税金を払わないように税金の知識をつけた
- 生活費も低くした
からこそ 売り上げに対しての利益は他より高いですし収入の割に不満が少ないです。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
稼がなくてはいけない金額が低いと当然労働時間も少なくなりますよね。
正直もっと働けば収入を増やせます。
しかしそれでは
- 疲労がたまる
- 家族の時間が取れない
- 遊びの時間がなくなる
とマイナス面も多くなります。
今ぐらいの
- 収入
- 労働時間
- 疲労感
が僕の心地いい水準なんです。
そしてそれらをコントロールできるのが自営業です。
会社員ではこうはいきませんよね。
あなたも開業した時は、自分にとっていい働き方を見つけてみてください。
ではでは。

