夫婦で飲食店を開業したいと考える方は多いです。
その一方で

自営業って大変なんじゃない?
といった不安もあるのではないでしょうか?
その他にも
- 収入は?
- 売り上げは?
- 生活はしていけるの?
というように色々な悩みがでてくるでしょう。
ただ実際に開業している人が周りにいなければなかなかイメージも湧かないですよね。
そこで今回は夫婦で飲食店を経営して8年になる僕が、どのような生活を送っているかを紹介します。

この記事を読むことで開業するとどのような生活スタイルになるかを具体的にイメージできます。
どのような生活になるかを事前に分かっていれば対策も出来るので、開業後に戸惑うことも少なくなるでしょう。
また記事の後半には夫婦で開業したお店の
- 売り上げ
- 収入
についてもふれるので、開業に興味があるかたは最後までご覧ください。
- 将来夫婦で飲食店を経営したい
- 夫婦で自営業をしたときどのような生活になるか知りたい
また開業するためには
- 経営
- 税金
- 社会保険
など幅広い知識をもっておいたほうが本当に、ほんとうに有利です。

僕自身、本で学んでいたおかげで今まで続けてこれたと思っています
開業に失敗したくない方は今のうちから読書を習慣化しておきましょう。
僕の家族構成
初めに僕の家族構成にふれておくと、記事作成時で
僕
妻
長女5歳
次女3歳
です。もちろん妻は僕のお店で働いてもらってます。
僕は長女が生まれた時に開業しましたが、子育てをしながらの自営業はかなり負担になってくるので対策が必要です。
子育てをしながらの自営業を具体的にイメージしたい方は下記の記事を参考にして下さい。
夫婦で開業したときの1日の流れ

出勤時間は自由に選べる
出勤時間は
- 朝早くなっても構わないから準備を万全にしたい
- 通勤ラッシュの時間は避けたい
- 朝は眠たいので限界まで寝たい
というように、あなたの好みに合わせて決めれます。
僕の場合なら
- 僕は9時ごろ
- 妻は子どもを保育所に送ってから9時半ごろ
に出勤し、各自でキッチンとホールの準備をしています。
自営業ということもあり「遅刻」はないので、日によって多少変動します。

〇〇時までに行かなければいけない!がないのは精神的にいいですね
開業したばかりの頃は7時頃に出勤してましたが、効率を高め準備にかかる時間を減らせれたので出勤時間を遅らせることができました。
労働時間を臨機応変に変えれるのも自営業の強みでしょう。
僕は店のオープン時間である11時にあわせてある程度仕込みをします。

なぜ仕込みを完全に終わらせないの?
それはオープンしてすぐに忙しくなることが少なく、営業が始まってからでもピークに向けての準備は終わるからです。
人によってはオープン前に完全に仕込みを終わらせて、営業中はオーダーだけをこなせる状態にしておく方もいるでしょう。
ここは仕事に対しての考え方なのであなたの好きなやり方でいいですが、完全に終わらせようとするとどうしても出勤時間を早める必要があるので労働時間が長くなるのは覚悟しておきましょう。
自営業はどうすれば労働時間を減らせれるかを考えるのも大事
2日に1回ぐらいの割合で買い出しに行く

個人のお店ならではの負担である、買い出し。
ある程度規模が大きい店舗なら食材は全て業者さんから納品してもらいますが、
個人店なら
- 注文数がそこまで多くない
- 直接買いに行くほうが安い
といった理由からスーパーやドラッグストアに買いに行くことがあります。

意外と時間がとられます
まとめ買い出来る物は多めに買ってますが、冷蔵庫や物置場のスペースに限りがあるのでこれぐらいの頻度になってしまいます。
買い出しも往復の時間を考えると意外と負担になってくるので、行く機会が多い
- スーパー
- 100均
- ドラッグストア
このような施設が近くにある物件は「効率」の面からみるとオススメできます。
反対にいくら立地がよくても、周りに買い出しにいける施設がない場合は避けておくといいかもしれませんね。
飲食店では「物件選び」が重要になってきますが、どのような基準で選べばいいか知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ランチ営業をこなす
僕のお店はお昼が売り上げのメインなので、「いかにスムーズに回転させれるか?」に重点をおいてます。
特に12時すぎはお客さんが集中しやすいですが
- お昼休みに来てくれているので時間がない
- 周りに飲食店が多い
といった理由からお待ちいただけず、帰られることもあります。

僕と妻の2人しかいないので、オーダーをこなすための用をしっかりしておかないとかなり売り上げに影響してきます
時間が限られている昼休みなので帰られるのは仕方ありませんが、どうすれば帰られる前に案内出来るか?を考えるのは売り上げを伸ばすためには必要です。
結果的にランチタイムは、いつでもオーダーに対応できるように仕込みは簡単なものしかしていません。
時間がないお昼のお客さんを少人数でさばくのには準備と慣れが必要
アイドルタイムでも休憩はあまりできない
僕の店ではランチ終わりからディナーの営業が始まるまで3時間あります。
この間に
- ディナーの準備
- 営業中にはできない大きい仕込み
- 帳簿の記入
- 料理の写真撮影
等を妻と手分けしているので、休憩をしっかりとれるのは少ないですが、どうしても疲れているときは仮眠をとることもあります。

自分のペースに合った働き方ができるのが自営業のいいところですよね
ディナー営業から閉店作業
だいたい16時頃になると、妻がまた保育所に迎えに行くのでそれからはひとりで作業をします。
ディナーは
- 子どもの負担を減らす
- お客さんもお昼と比べると少ない
等を理由に、平日だけはキッチンとホールを僕ひとりで営業しています。

ワンオペだとかなり大変なんじゃ…
このように思うかもしれませんが、かなり大変です 笑
調理やレジ、新規の来店などが重なるとどうしても時間がかかってしましますが
- 早めに時間がかかることをお客さんに伝える
- 限界になる前に来店を一時的に止める
- 必要以上に時間がかかった場合、レジのときに改めて謝罪
このような対応のおかげで、大きいクレームもなく6年以上こなせています。
もちろん客層や店の雰囲気にもよるので、どんなお店でもワンオペ営業で出来ると思いませんが
- 求人をだしても問い合わせがない
- 採用してもすぐに辞めてしまう
- 子育てを理由に奥さんが夜入りにくくなる
こういった可能性もあることを考えると、ワンオペに慣れておくのはいい対策になるでしょう。
閉店作業は
- キッチンの掃除
- レジ合わせ
- ゴミ出し
が終われば帰るようにしているので、だいたい21時にお店を出れるぐらいです。

閉店作業を最低限にしているのはなるべく労働時間を減らすためですね
個人の自営業だと休みが少なく、体に負担がかかりやすいので労働時間を減らすことも考えましょう。

妻も手伝ってくれている
先ほど書いたように平日の夜だけですが、妻はお店にはきておらず子育てをしてくれていますがこの間にもSNSの投稿や事務作業をしてもらってます。

仕事がない時でも作業があるのは夫婦の自営業ならではですね。
仕事終わりの作業の負担も意識しておく方がいいでしょう。
飲食店で働く奥さんは本当に負担が大きいですが、具体的な内容や対策についてはこちらの記事をご覧ください。▷飲食店経営者の妻はしんどいのか?しんどい理由と解決策について
家族の給料を経費にするために知っておきたい「青色専従者給与」について
個人事業主では妻のように家族が働いていても人件費は経費になりませんが、「青色事業専従者給与」という制度を使えば経費にすることができます。

簡単な書類を提出すればいいだけなので忘れず申請しておきましょう。
青色専従者についてはこちらの記事にまとめているので参考にしてください。家族の給与を経費にできる青色事業専従者給与とは?必要な届け出についても解説
夫婦経営の飲食店だと売り上げはどのくらい?
売り上げは
- 店の規模
- 営業時間
- お客さんの入り方
等でかなり変わってくるのでお店によってかなりばらつきがありますが、夫婦ふたりだけだと年間で1000万〜1500万ぐらいが多い印象です。
アルバイトを雇って、従業員をふやせばもっと売り上げを伸ばしていくには可能ですが、その分
- 雇うために必要な書類
- 制服の準備
- 忙しさによる疲弊
この辺りについても意識しておきましょう。
売り上げのことだけを考えた結果

売り上げを伸ばさないほうが楽しくできていた…
という可能性もあります。
もしあなたが飲食店を開業した場合、どのぐらいの売り上げが必要なのか気になる方はこちらの記事も参考にして下さい。
夫婦で飲食店経営をした場合の収入
どのぐらいの収入が見込めるか?は誰しも気になるところでしょう。
飲食店経営者の平均年収はおよそ620万となっていますが、感覚的にはもう少し低い印象で300万~400万ぐらいが多い気がします。飲食店経営の収入についてはこちらの記事も参考にしてください。
収入を増やすためには利益を増やさなければいけません。
よく売り上げだけしか気にしていない方がいますが、意識すべきは利益です。
例え売り上げが高くても利益が出ていないと意味がありません。
利益について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
夫婦で飲食店経営をした場合のメリット
メリットは多くありますが、一番は夫婦で話す機会が増えることでしょう。
もし別々の仕事をしていれば、話をするタイミングが少ないのではないでしょうか?
子どもについて相談したくてもタイミングが合わずできない…といった悩みを抱えている方は多いですよね。
夫婦で経営するとほぼ一緒にいるので、色々なことについて話し合う時間は増えます。

夫婦の絆は深まります
その他のメリットはこちらの記事を参考にしてください。
夫婦で一緒に働くデメリットは保障が薄いこと
夫婦で経営するデメリットも色々ありますが、1番はやはり保障が薄いということでしょう。
自営業はどうしても保証が薄くなりやすいので、必ず対策しておきましょう。
デメリットについてはこちらの記事を参考にしてください。
夫婦で起業した経験者が教える。夫婦で自営業をするデメリット3選
また経営をしていくなら読書を習慣にし様々な知識を身につけておくことが大切ですが、電子書籍ならかさばらずに管理でき、隙間時間に読めるのでおすすめです。
僕も読書を全くしませんでしたが、自営業を始めてから本で知識を得ています。

そのおかげで金銭的に得したことは何度もあります
自営業をしたいのなら今のうちに読書をするといいでしょう。
夫婦で飲食店経営をするならお互いに助け合うことが大切
今回は夫婦で飲食店をしたときの生活をイメージしやすいように、僕達夫婦の1日の流れを紹介するとともに売り上げや収入についても解説しました。
初めは今と違ってましたが、色々試してこのような形に落ち着きました。
どうでしょうか?大変なように思いますか?
個人的な感覚では自分のペースでできるので思いのほか楽ですが、慣れるまではかなり大変でした。
妻と働き方について意見が合わなかったり、子どものことで悩んだり。
こちらの記事も参考にして下さい。
子どものことについての記事はこちらです。
『子育て世帯必見』飲食店なのに売り上げが高い日曜日を定休日にした理由

初めは苦労の連続でしたがそれらを乗り越えて今があります
恐らく自営業を始めると大変なことも増えると思います。
お子さんが小さければ尚更でしょう。
それでも自営業である以上決定権は自分達にあるので、自身が満足する働き方を考えればきっと自営業が楽しいと思えるはずです。
また質問や相談があればお問い合わせフォームより連絡をいただければ無料で答えさせてもらいます。
自営業で理想の働き方を手に入れましょう。
ではでは。







