個人事業主になると休むのに抵抗を感じ、ついつい休みなしで働いていませんか?
僕の知り合いにも1ヶ月、中には1年間休まずに働いたなんて方もいました。
僕自身も2016年から個人事業主になり初めはほとんど休みをとらず働いていましたが、今では考えが変わり定期的に休みを取るようにしたため負担はかなり少なくなりました。
そこで今回はなぜ僕が考え方を変え、休みを取るようになったのかを詳しく解説していきます。
- 最近開業したばかり
- 今現在、個人事業主として休まずに働いている
こんな方はもちろん
今後自営業をしたいと考えている方
にも参考になります。
念願の個人事業主でも間違った働き方をしていると、ただキツいだけの嫌な想いをするかもしれません。
記事後半には休みをとるためのコツについても解説しているので自営業の働き方で後悔したくない方は最後までご覧ください。
個人事業主は働きすぎ?
そもそも個人事業主がどのぐらいの頻度で休んでいるのでしょうか?
一番多いのは1週間に1回のペースだと思います。
休みを多くとっている方で、完全週休2日制といったところでしょう。
とはいえ、個人事業主は休みの日でも
- 事務作業
- クライアントとの打ち合わせ
- 備品の買い出し
といったことがあり、十分に休めていない方もいます。
完全に休める日は少なそうだね
曜日に関しては業種によって違いがありますが
平日に休むほうがどこに行くのも人が少ないのでゆっくり休めることは間違いないでしょう。
しかし、子どもが小さいうちは日曜日に休むほうがいいです。
売り上げのことを考えると日曜日は営業したほうがいい職種は多いですが、売り上げ以上に重要なことがあるからです。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
個人事業主が休みなしで働いていけない理由
個人事業主が休まず働いてはいけない理由は
- いいパフォーマンスができない
- 視野が広がらない
- 働くのが嫌になる
- パートナーが耐えられない
この4点です。
順番に解説していきます。
いいパフォーマンスができない
もしかすると、あなたが今まで働いてきた会社では長時間労働が当たり前だったのではないでしょうか?
特に飲食店で働いていたとすると、ゴールデンウィークや年末年始といった繁忙期には10日位連勤した経験もあるはずです。
そんな経験があれば1ヶ月に1〜2回の休みがあれば十分と考えるかもしれません。
また借金を早く返したい、という気持ちも休みなしで働く理由になっていることもありますが、長期間休みがないとパフォーマンスの維持をするのが難しいです。
特に個人のお店であれば変わりに働いてくれる人がいません。
その為自分のコンディションを整える事は重要な任務ともいえます。
それにもかかわらず休みをとらないで働き続け、疲弊仕切っている状態は結果的にお店にとってマイナスになるでしょう。
自分のパフォーマンスがお店の評価に繋がりやすいことは常に頭においておく必要があります。
働いていないと不安な気持ちもわかりますが、長く続けるためには無理をせず定期的に休むことが大切ですね。
視野が広がらない
個人事業主は基本的にひとりで仕事をすることが多いので、インプットできる機会が少なく成長がほとんどありません。
本やネット検索で知識を得ることもできますが、もっとも学びになるのは「人と会うこと」で、同業種はもちろん異業種の方と話していても参考になります。
僕は飲食店を経営しており、休みの日はたまにですが
- 気になる県外のお店に行く
- 他の飲食店経営者をご飯に誘う
と積極的に人に会うようにし、結果的にプラスになったことはたくさんあります。
休みをとらずに仕事ばかりをしていれば上記のようなことはできないですよね
なるべく休みをとって人に会う時間を大切にしましょう。
働くのが嫌になる
「自営業だと働くほど収入が増えるから頑張ろう。」
このように考えて自分で意図的に休みを少なくしていても、あまりに長く続くと嫌になります。
実際僕の周りでも会社員の方が楽だから、と自分のお店を廃業して会社員に戻った方もいます。
確かに
- 労働時間が12時間以上
- 休みは月に1回
このような状態が続けば、たとえ自分の店でも嫌になってくるでしょう。
僕は会社員より自営業の方が楽しいですが、会社員という働き方が好きな方もいるはずです。
しかし働き方が原因で自営業が嫌になっている方もいます。
せっかく働き方を自分で選べる自営業なので、負担にならないぐらいの労働時間にしましょう。
でも働いた方が収入が増えるし…
もちろん基本的にはそうです。
もし
どれだけ働いてもいいからとにかく収入を増やしたい!
あなた自身がこのような価値観であれば、休みを取らずに働いてもいいでしょう。
ただお店は10年、20年と続けていかなければいけません。
その間体を酷使し続けるといずれ仕事ができなくなることもあります。
短期的に収入を増やすのではなく、長期的に収入を安定させることを目指しましょう。
そのためには「売り上げ」だけでなく、「利益」にも目を向ける必要があります。
比較的簡単に利益を増やす方法として、「電力会社を変更する」ことが有効です。
仮に電気代を月に1000円でも下げることができれば年間で12000円利益が増える
ことになりますよね。
僕も電力会社は定期的に見直していますが、7年間で3回変更し、その都度電気代を安くできました。
また解約に抵抗のある方は多いですが、電力会社の変更は新しい電力と契約しただけで切り替わるので解約の連絡はいりません。
連絡がいらないなら気が楽ですよね
- 一度も電力会社を見直したことがない
- 細かい節電は面倒
- 電気代を削減したい
方は無料で今より安い電力会社を紹介してくれるので試してみましょう。
電力会社切り替えの注意点も知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
パートナーが耐えられない
個人のお店であれば奥さん、もしくは恋人と一緒に働いている方も多いはずです。
自分のことをよく知っている相手と働くのは仕事がしやすいですよね。
ただそんなパートナーであっても、休みが少ないことに耐えられないかもしれません。
自分は
- 念願のお店
- 収入を増やしたい
- 借金を早く返済したい
といった理由で休みが少なくてもモチベーションを高く保ちやすいです。
しかしパートナーの方は違います。
特にお子さんがいると
- 掃除
- 洗濯
- 子どものお世話
といった家事が負担になります。
僕の場合も開業して1年間は月の休みが1回ぐらいで働いていましたが、妻だけはかなり疲れていました。
経営者の妻の負担について具体的にイメージしたい方はこちらの記事も参考にしてみて下さい。
飲食店経営者の妻はしんどいのか?しんどい理由と解決策について
パートナーが疲れてしまい、働けなくなれば当然お店にとってマイナスです。
これでは何のために仕事をしているかわからないね
そうなる前に適度に休むようにしましょう。
個人事業主が休めるようになるためのコツ
休んだほうがいいのは理解できたけどなかなか難しい
このような方もいるはずなので、具体的な方法を見ていきましょう。
週に1回は必ず休む
休めない方はついつい働きすぎることが多いので、無理やりでも週1で休むのを意識するだけでも効果があります。
休むことによって仕事が貯まり、大変な思いをするかもしれません。
しかし、休んだことにより精神的には楽になるでしょう。
まずは休む習慣を作ることが大切ですね。
作業の効率化を考える
自営業だと1人で作業することが多く、かなり負担が大きいと思います。
そんな環境でも定期的に休むためには効率よく作業をしなければいけません。
- 無駄な作業を減らす
- 仕組みの自動化
を検討して、時間を作るようにしていくといいですね。
休みの日の過ごし方
せっかくとった休みは有効に使いたいですよね。
本当に疲れているのであれば、何も予定を入れずゆっくりするのがいいでしょう。
しかし僕は見分を広げるためにもなるべくなら外に出た方がいいと思っています。
どこに行く場合でも、どうすれば自分の事業に取り入れれるか?
と考えていればいいアイデアが浮かびやすいです。
また個人的にオススメなのは旅行です。
旅行は
- リラックス効果がある
- 旅行の計画をたてているだけでドーパミンがでて幸福感に繋がる
と精神的にも良い影響を与えてくれます。
また旅行をすることで見聞が広がり、良いアイデアが浮かび収入アップになることもあります。
「収入が少なくて休めない…」
こんな方ほど今すぐ旅行に行くべきです。
また個人事業主は休みは自分で決めれるので、安い時期に行くとよりお得に旅行ができます。
たまにでもいいので旅行をして、心も身体も休めてリフレッシュしてくださいね。
そうすることが結果的に、収入を上げることに繋がるでしょう。
もちろん旅行をしている間は、仕事のことは忘れて下さい。
取引先との電話すら出ずに、とにかくゆっくりすることを意識しましょう。
個人事業主が休めない理由
自営業をしていると休みが少ない、とれないという方は多い気がします。
なぜ休みがとれないかというと休んでしまうとその分の収入が減るから。
ではないでしょうか?
確かに自営業であれば休みの日は収入がありません。
それでも
適度に休み自分やパートナーのどちらもいい状態で仕事をする
この方が結果としてプラスになると思っています。
忙しすぎて休めない
個人事業主だと何もかも自分一人ですることが多いので,休みの日を使わないと間に合わない
と思っている方もいます。
仕事量の問題で休めないのであれば、簡単な作業だけでも人に任せるようにしましょう。
アルバイトを雇わなくても、家族に手伝ってもらえるところもあります。
僕は飲食店を経営しており、主に料理に関することを考えていますが妻にはSNSの投稿をしてもらっています。
これだけでも僕は
- 新メニューの開発
- 新しいイベント
といった他の作業に時間が使えるので、お店として売り上げを伸ばすきっかけにできました。
全部自分でしなければ…
と思うかもしれませんが小さい作業から手伝ってもらえば、休みもとりやすくなるでしょう。
税理士を活用する
個人事業主は意外と税理士を活用せず自分自身で
- 帳簿づけ
- 確定申告
をしてその結果「休めない」となっている方も珍しくありません。
税理士を使わない理由は、ほとんどの場合顧問料がもったいない
からですが、これは間違っています。
税理士を活用することで事務作業が軽減されるのはもちろん無駄な税金を払わなくてもよくなることもあります。
極端な例をあげると
- 税理士への報酬に年間20万
- 税理士のお陰で20万の節税ができた
上記の場合だと、金銭的な負担はありません。
それどころか
- 確定申告
- 経営相談
を、実質は無料でしてもらえていることになります。
これなら金銭的な負担は心配しなくても大丈夫ですね
もしも税理士を雇っていないという方はこちらの記事を参考にしてください。
休みたいけど休めないほど生活が苦しい場合
休みたい気持ちはあるけど、日々の売り上げが低く休みを増やすと生活が出来ない!
という声もあるかもしれません。
そんな時は売り上げを高める努力はもちろん必要ですが生活費を抑えておくことも大事です。
毎月の生活費が少なければ当然必要な売り上げも少なくすみます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください
個人の飲食店だと売り上げはどれぐらい必要?目安になる計算方法も紹介
また売り上げが少ないのであれば営業していても得られる収入は少ないともいえます
仕事をしても収入が少ないなら、よほどギリギリの生活でない限り思いきって休みましょう。
疲れた状態ではいいアイデアも浮かびません。
もし長年売り上げがあがらず収入が少ないのであれば、残念ながら廃業を考えた方がいいかもしれません。
長時間働いて収入が低いというかなり大変な状況だからです。
そのときは再就職する方が精神的にもいいはずなので検討してみてください。
無理に自営業にこだわらないようにましょう
そして転職する際は転職エージェントを使うことをオススメします。
転職エージェントは転職のプロの力を無料で利用できるからです。
もしあなたが飲食店に転職したいと考えるならこちらの記事もご覧下さい。
どれぐらいのペースで休むのがいいのか?
これはかなり個人差があると思いますが1週間に1回のペースがいいと考えます。
連休をとれるのであればそれもいいですが、僕は基本的に週1ペースで休むようにしています。
それは
- 風邪をひいた
- 入院しないといけない
このように予期せぬところで休む可能性があるためです。
緊急時に休んでも大丈夫なように働ける時は働いておこう。
こう思っています。
矛盾して聞こえるかもしれませんが、個人事業主はどうしても保証が薄いです。
特に家族がいるのであれば「もしも」を考えて休みすぎるのもよくないでしょう。
要は仕事と休みのバランスが大事ですね。
個人事業主は無理のないペースで楽しみながら働こう
今回は働きすぎている個人事業主に向けて
- 休みなしで働いてはいけない理由
- 休みをとるコツ
- 休めない理由
について解説しました。
個人事業主になるとどうしても休みを減らして働いてしまいます。
しかし休みがなく働き続けるとパフォーマンスが下がり、お客さんが遠のく原因になっていることもあります。
これでは本末転倒ですね
休みなしで働いてもデメリットのなるぐらいなら適度に休む方がいいでしょう。
また収入が増えると税金も増えるということも意識しなければいけません。
もし税金について知識がない、覚える時間が作れないという方は先ほどお伝えしたように税理士さんに頼ってもいいと思います。
プロの力を上手く使い自分の時間を作るようにしてください。
そして常にいいパフォーマンスを発揮するためにも適度に休み、心身ともに健康でいる。
この考えが重要なのかなと思います。
ではでは。